ジョンソンからG3連倒!絶対堅首誓う

 首位の座は譲らない。広島は3日から敵地・東京ドームで2位・巨人との首位攻防戦に臨む。2日はマツダスタジアムで投手指名練習が行われ、巨人3連戦に先発する3投手が調整。クリス・ジョンソン投手(31)が先陣を切り、野村祐輔投手(26)、九里亜蓮投手(24)とつながる先発のバトン。好調なチームの勢いに乗り、3連勝へ導く。

 心地良い汗が額ににじんだ。雲一つない五月晴れのマツダスタジアム。打倒巨人を託された3投手がキャッチボールなどで調整を行った。ゲーム差は0・5。今季最初の天王山で白星をつかみ、チームに、さらなる上昇気流をもたらす構えだ。

 3日の初戦は“巨人キラー”のジョンソンがマウンドに上がる。昨季は3試合に登板し2勝負けなし。敵地でも7回無失点と好投している。すべてのドーム球場は「hitter friendly park」と打者に優位があると分析した。それでも自身の投球には全く影響ないと強調。今季も抜群の制球力で白星を積み重ねており「どこであっても自分の強みを出していくことに変わりはない。先発の役割をこなすことだけに集中するよ」と自然体を貫く。

 第2戦は野村だ。前回4月27日のヤクルト戦(神宮)でプロ初の完封勝利した。助っ人左腕と同様に、巨人はお得意さま。昨季は4試合で3勝(1敗)を手にした。「1点を取られても次の点を与えないようにしたい。気持ちを切り替え、試合の流れをつくりたい」。打線は同29日からの中日3連戦で計31得点。好調を維持するだけに、最少失点で切り抜けることが重要と言い聞かせた。

 ジョンソン、野村と続く流れを、九里が引き継ぐ。同28日のヤクルト戦に2番手で登板し、5回2/3を2安打無失点と好投したことで、今季初先発の座を勝ち取った。東京ドームは初めて経験するマウンド。「ワクワクする」と気持ちを高ぶらせながら、「持っている力を出し切って勝利に貢献したい」と意気込んだ。

 背水の覚悟で臨む今季は黒田から「左手の使い方を教えてもらったんです」と明かす。昨季までの円を描くような使い方から、打者方向へ左手を真っすぐ出すように変更。バランスが良くなり、投げ終わった後に一塁側に倒れる悪癖が解消された。それにより球威、制球とも向上。理想の投球に近づいてきた。

 順位を気にする時期ではない。それでも宿敵・巨人を倒し、首位を守れば、チームは活気づき、勢いが加速する。投打の歯車がかみ合い、現在の貯金は今季最多の「5」。今はまさに鯉の季節。歓喜への道を先発3人衆が切り開く。

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