中崎が半袖で“初投げ”真っすぐ25球

 秋季キャンプでは完全ノースローだった広島・中崎翔太投手(23)が27日、宮崎県日南市の天福球場で先乗り自主トレをスタート。初日からブルペン入り、捕手を座らせて直球のみ25球を投げた。

 ブルペンに甲高く乾いた捕球音が響いた。球を受けた磯村は「グッドボール」と何度もうなずいた。中崎は「5割程度。感触は悪くない。強度も上げていく」と順調な仕上がりを強調。まだ変化球は投げない。しっかり真っすぐを投げられるようになってからだ。シーズンへ向け、徐々に段階を上げていく。

 キャンプでの取り組みは決まっている。今オフに訪れた三重県津市の「みどりクリニック」で、投球フォームの分析を行い改善点が見つかった。「(故障しないために)変えないといけないところは何カ所かある。腕の振りなど」。1年間戦い抜くための投球フォームを手に入れる。

 「(1軍で投げられるなら)どこでもいい。任されたポジションでやっていきたい」。一人半袖で練習に取り組んだカープの熱男は、今季も守護神として仕事を全うする。

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