イチロー、OP戦初長打

 メッツ戦の9回、左翼線二塁打を放つマーリンズのイチロー=ジュピター(共同)
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 「マーリンズ春季キャンプ」(13日、ジュピター)

 マーリンズのイチロー外野手(42)はメッツとのオープン戦に「8番・指名打者」で出場し、3打数1安打。九回の打席で今オープン戦初長打となる左翼線二塁打を放った。

 三回1死の第1打席は右腕ハービーに対し、ツーストライクからの4球目、外角低めの156キロ直球を見逃し三振。六回は先頭で左腕ブレビンスと対戦し、ワンボールからの2球目、外角低めの140キロ直球を打って出て二ゴロ。九回は、かつて阪神と日本ハムでプレーした右腕のカーライルから3戦9打席ぶりのヒットとなる左翼線二塁打。ワンボールツーストライクと追い込まれながら内角高め、138キロカットボールを三塁手の左へ鋭くはじき返した。

 試合中の気温は27度。開始直前にポジションが右翼から指名打者に変更されたイチローは自身の打席を待つ間、屋根のないベンチでじっと戦況を見守った。味方投手の乱調で7回終了時のスコアが0-11という一方的な展開。それでも集中力を切らすことなく、最後の打席で今オープン戦初の長打を記録した。

 出塁後も攻めに徹した。次打者の打球が左翼に上げると、まずはハーフウェーで打球の行方を確認。風の影響で左翼手の捕球が乱れると判断したのか、すかさず二塁に帰塁し、タッチアップで三塁を狙う動きを見せた。実際にスタートを切ることはなかったが、相手のスキを突き、次の塁を狙う姿勢は公式戦でのそれと何ら変わりはなかった。

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