堂林“神主打法”習得へ「無休」宣言

 広島は21日、宮崎県日南市で行っていた秋季キャンプを打ち上げた。今秋から新たに“神主打法”に取り組む堂林翔太内野手(24)は、充実した21日間を過ごした。新打撃フォームを固めるため、オフは無休でバットを振り続ける強い覚悟を示した。

 顔をゆがめながら、堂林は膝からグラウンドに崩れ落ちた。締めくくりは約200球を休みなく打ち続ける連続ティーだ。振って、振って、振り抜いた今秋。最後の一振りまで全力を出し切った。

 「フォームを琢朗さん(石井打撃コーチ)とゼロからつくり直してきたけど、充実していた。これからのオフで自分のものにしていきたい。休みなんかない」。汗をぬぐいながら力を込めて“無休宣言”した。

 バットをスムーズに出すため、体の正面で構える神主打法に取り組んだ。練習後の宿舎では一人、その日のスイングを映像で見返す日々が続いた。「タイミングを取るのが難しい。試行錯誤中」。結果がすぐに出るものではない。それでも、新フォーム挑戦に後悔はない。

 144試合に出場した12年以降、成績は下降線をたどる。今季は33試合の出場にとどまった。新フォーム習得を目指す前、石井コーチから叱咤(しった)された。「結果が出なければクビになると言われた。今まで正直に言ってくれる人はいなかった。吹っ切れた感じ」。腹をくくり、前だけを見据える覚悟ができた。

 21日間でのスイング数は、優に1万を超えた。オフも「がっつりする」と口元を引き締める。三塁のレギュラーを自らの手で奪い返すため、ひたむきにバットを振り続ける。

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