堂林復活打!1軍昇格即で結果出した
「中日5-4広島」(5日、ナゴド)
力強いスイングから放たれた打球が、復活ののろしだ。1軍に昇格した広島・堂林翔太内野手(23)が、中越え二塁打で今季初安打をマーク。サヨナラ負けで6連敗を喫したチームの中で光を放った。
「ラッキーなヒット。でも、しっかりと捉えられた。抜かれたけど合わせられた」
「7番・三塁」で先発出場した。0-2の五回1死一塁。カウント1ボール2ストライクと追い込まれながら、外角低めのフォークを振り抜いた。中堅・大島が背走して捕球体勢に入ったが、打球は勢いを失わず、グラブをかすめてグラウンドに落ちた。
4-3の八回1死一、三塁では三ゴロに倒れた。「チャンスで打っていれば」と緒方監督。それでも「いいものを見せてもらった。次の試合で奮起してくれると思う」と、5打数1安打だった今季初戦を評価した。
オープン戦で結果を残せず、1軍に定着した12年以降、初めて2軍で開幕を迎えた。打線がどん底にあえぐ中で「起爆剤になってほしい」と指揮官。腐らずバットを振り続けてきた堂林に、得点力向上の期待を託した。
7日からは本拠地で仕切り直す。「僕1人の力で流れが変わるかは、わからない。でもそういうふうに言ってもらえて、頑張りたい」。出口のないトンネルはない。そのバットで緒方鯉にまぶしいくらいの光をもたらす。