黒田でも勝てん「3点目が」悔やむ1球

 「中日3-0広島」(4日、ナゴド)

 広島の黒田博樹投手(40)が復帰後2試合目の先発登板で、今季初黒星を喫した。07年8月30日の阪神戦以来、日本では2774日ぶりの敗戦。7回7安打3失点で先発の役目は果たしたが、打線の援護がなかった。これでチームは5連敗。2013年6月5日以来の単独最下位となった。

 試合後、努めて淡々と話す姿が、悔しさをより感じさせた。7回7安打3失点。先発として十分に責務は果たした。だが、チームは痛恨の5連敗。負の流れを止めることができず、黒田は敗戦の責任を一身に背負った。

 振り返ったのは五回だ。1死一、三塁から、八木を二ゴロに抑えて2死一、二塁。ここで大島に対して1ボールからの2球目、宝刀ツーシームが「意図してなかった」と高めに浮いた。打球は前進守備の左翼手・鈴木誠の頭上を越え、一気に2点を失った。

 さらに悔やんだのが、「3点目が大きな1点だった」という亀沢への投球。初球、内のカットボールを狙われ、打球は詰まりながら中堅手前に落ちた。「狙い通りの形だったけど、結果的にもったいない失点だった」。この回対戦した8人の打者に、いずれも初球ストライクを狙われ、3連打を含む5安打3失点と集中打を浴びた。

 「2アウトからですからね。早いカウントから狙われたというより、どっちかと言うと僕(のボールが)が中に、中に入ってしまった部分があります」

 復帰後12イニング目で初失点。オープン戦も含めて初のビジター登板に「投げにくさはない」と振り返ったが、ナゴヤドームでは過去6勝11敗と相性も良くなかった。それでも緒方監督は「(五回は)少し失投気味だった。本人も『悔やんだ1球』といっていた。でも、しっかり試合をつくってくれた」とねぎらった。

 07年8月30日の阪神戦以来、国内では2774日ぶりの黒星。悔しい“1敗”だったが、二回は福田を「バックドア」で、三回には大島を「フロントドア」で見逃し三振に封じるなど、随所に貫禄の投球を見せた。次回登板は中6日で11日の阪神戦が濃厚。チームを勝利に導くべく、今回の敗戦を糧にする。

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