黒田お茶の間も完封!瞬間最高39・7%

 広島・黒田博樹投手(40)が今季初登板した29日・ヤクルト戦(マツダ)を広島地区で中継した番組(広島テレビ)の瞬間最高視聴率が、39・7%を記録したことが30日、ビデオリサーチの調査で分かった。平均視聴率31・8%は同地区のデーゲーム中継で過去最高となった。マーリンズ・イチロー、ヤンキース・田中から祝福メールが届くなど、8年ぶりの凱旋勝利に、黒田の周囲は一夜明けても熱気に満ちた。

 広島の街を沸かせた熱投から一夜明け、黒田はマツダスタジアム室内でトレーニングを行った。「疲れはいつも通り。僅差の試合を勝てたのは、僕もそうですけどチームにとっても大きい」と、充実の表情を浮かべた。

 復帰初登板となった29日・ヤクルト戦。7回5安打無失点と好投し、得意ではない打撃でも四回に右線二塁打を放ち、2007年9月以来の凱旋白星をつかんだ。その反響は驚くべき数字で表れた。広島地区で試合を中継放送した広島テレビの平均視聴率が、ビデオリサーチ社が現行の調査方法を広島地区に導入した1996年10月以降、デーゲームでは過去最高をたたき出したのだ。

 平均視聴率は試合前半(午後3時まで)が27・8%、試合後半(午後5時まで)が34・9%で、試合全体の平均視聴率は31・8%。マツダスタジアム開場初年度の09年4月12日(対中日戦、広島ホームテレビ)に記録した過去最高の平均視聴率、30・0%を上回った。

 さらに瞬間最高視聴率は、試合終了直前の午後4時44分などに39・7%を記録した。ちなみに昨年大みそかのNHK紅白歌合戦は前半32・8%、後半37・0%。黒田は「自分はテレビ局関係者ではないけど、注目してもらえるのはうれしい」と応援に感謝した。

 新たな励みもあった。試合後には昨季ヤンキースでともに戦った田中将大、イチローから祝福メールが届いた。「まさお(田中の愛称)からは『ナイスバッティング(笑)』と来ました。僕のバッティングをなめてるんでしょうね。イチローさんとはメールのやりとりをしていて、『マイアミから応援している』と来ました」と笑みを浮かべた。

 その視線は既に次戦へと向かっている。31日からのDeNA3連戦には帯同せず、3日からの中日3連戦で再合流する予定。先発が有力視される4日に向けて、「次の準備をしないといけない。まだまだ先は長い。シーズンは始まったばかり。気を引き締めて準備する」と力を込めた。広島の熱狂はまだまだ続く。“戦友”のエールも励みに、黒田がさらに地元を熱くする。

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