黒田「打」でもG倒!復帰後初打撃練習

 「広島春季キャンプ」(21日、沖縄)

 黒田博樹投手(40)が、打撃でもチームに貢献することを誓った。この日は復帰後、初めての打撃練習。ティー打撃でバットを振り込んだ。ヤンキースに在籍した3年間はほとんど打席に立つ機会がなく、今後は打撃コーチへ指導も仰ぐ考え。9番打者として「攻撃にとって、マイナスにならないように」と強い意志を明かした。

 黙々と、黙々とティー打撃でボールを打った。力強い打球にネットが大きく揺れる。日本復帰後、初めての打撃練習。下半身強化が主目的ではない。真剣にバットを振った。勝利を呼び込む9番打者へ。黒田が進化を誓った。

 「少しでも打つことができれば、チームにも大きいので」。DH制だったア・リーグのヤンキースに在籍した過去3年、黒田は打席に立つ機会がほとんどなかった。通算11打数無安打。「(打撃は)あまり好きじゃないですね」と苦笑いする。

 ただ、セ・リーグは投手も打席に立つ。広島に在籍した11年間で、503打数40安打(打率・080)。打力向上へ「もう一度、やり直さないといけない。機会があれば打撃コーチにも教えてもらいたい」と、どん欲な姿勢を見せた。

 「当然、攻撃にとってマイナスにならないように。そうすれば(作戦の)チョイスがでてくると思うので」

 投手の打力アップは、チームとしての課題でもある。今キャンプではロングティー、バントやバスターなど多彩な練習メニューを取り入れている。黒田も「しっかりやらないといけない」と、あらゆる作戦に対応する準備を進めている。

 この日は、那覇で巨人とのオープン戦が行われた。残留組の黒田が試合を見ることはなかったが、宿敵への思いは昔と変わらない。「昨年の優勝チーム。当然、勝っていかないといけない」。各球団との通算対戦成績では、巨人から挙げた20勝が最多。Gキラーが投打で勝利を呼び込む。

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