ドラ1野間“緒方2世”目指すは新人王

 広島は11日、広島市内のホテルでファンクラブ会員300人を招いて、育成2選手を含む新人9選手の入団発表会見を行った。“緒方2世”の期待が高まるドラフト1位・野間峻祥(たかよし)外野手(21)=中部学院大=は、新人王獲得を目標に掲げた。ポジションについても「どこでもやるつもり」と前置きした上で、将来的に1番・中堅を勝ち取る意欲を示した。

 真っさらなユニホームに袖を通すと、無数のフラッシュを全身に浴びた。光る背番号「37」。指揮官が新人時代に付けた番号を背に、野間は「走攻守3拍子そろった緒方監督のような選手になりたい」と誓った。黄金ルーキーの決意表明だった。

 「監督がプレーする姿は、小学校のころから見ていました。盗塁もできるし、同じセンター。目指したいです」

 緒方監督は盗塁王3度、ゴールデングラブを5度受賞。99年には36本塁打を記録するなど、野間の理想とする選手だった。報道などで、理想に前田智徳氏(野球評論家)を挙げていたことを知っていた指揮官は「うまいな~」と笑いながらも、「活躍して(前田氏が付けていた)1番を背負える選手になってくれればね」と期待した。

 中部学院大では4番センター。「自信はあります」と守備にもこだわりを見せる。中堅には、今季も全試合に出場した丸が君臨するが「これまで守ってきたので。どこでもやるつもりですが、センターで出られれば」とキッパリ。「強い気持ちでやりたい」と定位置奪取に意欲を見せた。

 すでにドラフト6位の飯田と2人、1軍キャンプスタートが内定している。目指すは開幕1軍、そして新人王。指揮官も実力主義を掲げた。「力があれば年齢に関係なく、新人でも試合に出られます。大瀬良のように新人王を獲る選手が出れば、チームは優勝にグッと近づく」。84~86年の小早川、川端、長冨以来、29年ぶりの連続受賞を期待した。

 野間も自覚は十分だ。中堅に加え、まずはレギュラーが固定されていない右翼での出場を狙う。「新人なら新人王は目指すところ。1年目からレギュラーを獲って、いずれはトリプル3を目標にしたい」。目には赤い闘志が宿る。赤ヘル野球の申し子になるべく、黄金ルーキーが大きな一歩を踏み出す。

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