堂林24日実戦復帰で“一発回答”狙う

 右手薬指骨折からの復活を目指す広島・堂林翔太内野手(22)が23日、廿日市市の大野練習場で、自主練習を行った。きょう24日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)で実戦復帰する。目標はリーグ戦再開となる27日・DeNA戦(横浜)からの1軍復帰。まずは久々の実戦で、いきなり猛アピールする考えだ。

 大野の室内練習場に乾いた音が響いた。堂林が休日返上でバットを振り続けた。指名練習に訪れた2軍投手陣の隣で、マシン打撃、ティー打撃、キャッチボールを行った。打撃投手を務めた鈴木誠の球も打ち返し、精力的に汗を流した。

 久々の実戦を翌日に控え「不安だらけですよ」と率直に心境を口にした。ただ、その表情は明るかった。

 5月8日・ヤクルト戦(神宮)で右前打を放った際に右手薬指を骨折し、翌9日に出場選手登録を抹消された。今月11日に両手でのティー打撃を、同20日に屋外でのフリー打撃を再開した。

 打つ瞬間や、守備で一塁に送球する際、まだ痛みはある。それでも「(プレーに)支障はないです。投げる方が痛いけど、僕はピッチャーじゃないので。ごまかしながらできる」ときっぱり。リハビリは順調に進み、この痛みは想定内。「耐えられる痛み。今年は付き合っていく」と、覚悟は決まっている。自然とその表情は、明るくなった。

 目標は27日・DeNA戦からの1軍復帰だ。それには、ウエスタン・中日戦の内容が求められる。「「状態を上げないと(1軍には)上がらない。すぐに結果を出すのは難しいけれど、結果を求められる」と意気込んだ。

 20日には永川勝を相手にフリー打撃、斉藤、大島を相手にシート打撃を行った。「対応できたのも、できないのもあった。確率を上げていかないと」と振り返った。

 フリー打撃再開から、4日後の実戦復帰は異例のハイペース。それも首脳陣の期待の表れだ。通り一遍の“慣らし運転”をする考えは、堂林にはない。スタメン出場が確実の実戦復帰で、一発回答を狙う。

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