また菅野の壁…赤ヘル打線よ奮起せよ

 「巨人5-1広島」(17日、東京ド)

 ホームが遠かった。これが巨人のエースの壁なのだろう。前夜、12安打3本塁打で7得点した赤ヘル打線は、菅野の前に7回3安打、続く山口、マシソンからヒットを打ったが、打ち崩すことができず5安打1得点で敗れた。

 広島・野村監督は「うちのペースに持ち込めなかった」と、淡々と話したが、胸の内は悔しさでいっぱいだ。昨季1勝4敗、CSファイナルS第2戦では完封を許した。今季も4月10日に敗れており2敗目となった。

 一、五回以外は走者を出したが、決定打が出なかった。唯一得点を挙げた六回も1死二、三塁と攻めながら菅野の暴投で1点をもらっただけ。その後1死三塁の好機にキラ、松山が連続で二ゴロに倒れた。

 しかし、希望もある。新井打撃コーチは「四死球をたくさんとっている。チャンスはつくっている」という。菅野はこの試合前まで61回2/3を投げ7四球。制球力のいい右腕が、この一戦で5四死球。ボールの見極めはできてきた。あとはいかに決定打を打つかだ。

 緒方野手総合コーチは「何度も当たるので同じようにやられてはいけない」と雪辱を誓った。野村監督も「巨人のエースと思う。対策を練っていかないといけない」と前を見つめた。首位を守るためにも次回は菅野を打ち崩す。

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