マエケン燃えた!メジャースカウト視察

 ブルペンで力投する前田健(撮影・出月俊成)
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 「広島春季キャンプ」(11日、日南)

 前田健太投手(25)が11日、夢の実現へ向けアピールを誓った。この日は初めて米大リーグのスカウトが視察。広島OBでレンジャーズの古河有一環太平洋地域担当スカウト(43)が球場を訪れた。昨年の契約更改交渉で将来的に大リーグ挑戦を表明したマエケン。広島で結果を残し続け、その道を切り開く構えだ。

 練習を終えた前田は力を込めた。「注目してもらえるのはありがたい。(今季も)目にとまるようにしたい」とキッパリと言い切った。

 この日、レンジャーズの古河有一環太平洋地域担当スカウトが球場を訪れた。今キャンプで米大リーグのスカウトが視察するのは同球団が初めてだ。「今日はあいさつをしただけ」。広島OBでブラウン監督時代に通訳も務めた同スカウト。練習後にガッチリと握手を交わした。

 昨年の契約更改交渉で近い将来の大リーグ挑戦を明言した。昨季中も多くのメジャースカウトが視察したが、意思を表明したことで今季はさらに注目を集めることは必至だ。

 古河スカウトは「特定の選手を見に来たわけではない」と慎重に言葉を選んだ。それでも「今後、いろいろな選手を見ていきたい」と調査を継続することを示唆した。

 この日、ブルペンで初めて捕手を座らせた。球種は直球とカーブだけだったが、コースを指定。50球を投げ「内角と外角への投げ分けを初めてしたけどいい感じだった」と、順調な調整ぶりに自然表情は崩れた。

 「今季も自分の投球をするだけ。(スカウトがいても)何かを変えることはない」と背番号「18」。平常心を強調しながらも、静かに闘志を燃やした。

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