ドラ2九里、永川勝と亜大リレーじゃ

 広島の合同自主トレが15日、廿日市市の大野練習場でスタートし、新人を含む35選手が参加した。ドラフト2位・九里亜蓮投手(22)=亜大=は、大学の先輩である永川勝浩投手(33)と初対面し、故障と飛ばしすぎに注意するよう金言を授かった。先発ローテ入りを目標に掲げる右腕は、先輩の言葉を胸に“亜大リレー”を誓った。

 九里が硬い表情で永川勝に近づいた。「亜大で伝説の人だった」と尊敬する先輩。練習前にあいさつに出向くと笑顔で迎えてくれた。「少し緊張したけれど優しく『よろしく』と返してもらえた」と、気持ちが楽になった。

 永川勝は入団1年目の03年、開幕1軍から途中で抑えに定着し25セーブを記録した。球団最多164セーブをマークする右腕は「自分は大学で5勝。(大学19勝の)九里の方が実績は上。期待されて入ってきたから、チャンスはたくさんもらえるはず。それをどう生かすか」と、後輩にエールを送った。

 その上で「偉そうなことは言えないが、ケガをしないのが一番。ケガせずキャンプに入って、最初からではなく、実戦からアピールしていけばいい」と、“マイペースのすすめ”を説いた。

 これを伝え聞いた九里は「経験を積まれてきた先輩の言葉なのでありがたい。それを信じてやりたい」と感謝。「無理してケガにつながってはいけない。しっかり肩をつくってから、実戦で結果を残したい」と、先輩の金言を心に刻んだ。

 先発ローテ入りを目指す九里。セットアッパーの期待がかかる永川勝との継投は、夢の一つでもある。「自分が先発して、勝ちゲームで永川さんにつなげられたらうれしい。その機会をつかめるよう取り組んでいきます」とキッパリ。“亜大リレー”へ、誓いを新たにした。

 合同自主トレ初日は無事に終了。初対面の先輩は多くいたが、ストレッチ、ランニング、キャッチボール、ノックと精力的にこなした。「みんな優しく応じてくれて安心感が生まれました。早くチームに溶け込みたい」と振り返った。

 午後は新人5選手で、広島市内で毎年恒例の歯科検診を受けた。虫歯はなく、特に日本人離れした歯並びの美しさを指摘された。米国人の父、マーク・アントニオ・シェックさんはブレーブス傘下3Aの元内野手。187センチ、90キロの体格を誇り、故障歴もない男は、歯も規格外の一級品だった。恵まれた肉体で、着実に歩みを進める。

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