マエケンベストナイン!北別府超え狙う

 セ・パ両リーグは21日、2013年度のベストナインを発表した。セでは広島・前田健太投手(25)が3年ぶり2度目の受賞。広島投手の複数回受賞は北別府学以来。パでは楽天・田中将大投手(25)が満票で2年ぶり2度目の選出。パは史上最多に並ぶ7人が初受賞となった。

 前田健が3年ぶり2度目のベストナインに選出された。82、86年に受賞した北別府学以来となる広島投手での複数回受賞だ。

 「選ばれて光栄です。投手としてトータルで評価される賞なので、とてもうれしいです」と、球団を通じコメント。「来年、再来年と続けて選ばれるよう、これからも精いっぱい頑張りたいと思います」と“北別府超え”へ意欲を見せた。

 常々「球団記録と呼ばれるものは全部、僕が塗り替えたい」と口にする前田健。昨季は防御率1・53で球団のシーズン最高防御率を57年ぶりに更新した。

 今季は15勝(7敗)を挙げたが故障による2度の登録抹消が響き、最多勝は逃した。それでも最優秀防御率、ゴールデングラブ賞、バッテリー賞に続き4冠目。賞レースの主役を印象づけた。

 WBCからCSまでフル回転した疲労を考慮され、秋季キャンプは不参加。オフは都内のジムと広島を拠点に11年から取り組むウエートトレを強化し、さらなる“鋼のボディー”をつくり上げるプランを描いている。

 「体を大きく強くしたい。(投手として)もう一つ上のレベルに行けるようにしたい」。鯉のエースは、まだまだ発展途上だ。

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