今村、地位取り戻す!剛腕再生へ

 広島・今村猛投手(22)が20日、宮崎県で行われているフェニック・リーグ合流のため広島を出発した。今季は防御率3・31に終わり、セットアッパーの座も明け渡した。昨季は69試合に投げた鉄腕だが、今年は3月のWBCから続く戦いに体が悲鳴を上げた。来季の復活へ向け、今秋、心身の再生を最優先に行う。

 CS敗退からわずか2日、今村は休む間もなく宮崎へと旅立った。「正直しんどい」と漏らすが、今秋中にやるべきことがある。

 「まず体を治したい。そしたら全部が変わってくる」

 今季、不振に終わった一因は“勤続疲労”にあった。9月26日の中日戦(ナゴヤドーム)では、1回4安打1失点。翌27日に抹消された。体に違和感を抱えていた右腕は、その名古屋遠征中に整骨院を訪問。「股関節がズレていることが分かった。そういうのが影響していた」と明かした。

 この2年、投げ続けてきた。昨季はセットアッパーとして69試合に登板し、2勝2敗、、26ホールド、4セーブ、防御率1・89。鉄腕ぶりが認められ、11月にキューバとの親善試合に選出され好投。今年3月のWBCへ向けて、1月から急ピッチで仕上げた。

 日の丸を背負った戦いが終わると、即シーズン。だが「疲れを感じる時があった」と、状態は開幕から上がらず。6月26日には2軍落ちもした。チーム最多タイ57試合に登板はしたが、防御率3・31。セットアッパーの座は失った。

 秋は「休む」ことがテーマだ。もともと球数を多く投げることで状態を上げていくタイプだが「体を休ませることも大事だと分かった」と、今季を振り返り痛感した。

 もちろんフェニックス・リーグでは登板があるが「ブルペンでの球数を抑えるなどして、やっていきたい。2軍のトレーナー、コーチも僕の体をよく分かっているので相談しながらやりたい」と言う。疲れた状態でも、いかに満足のいく球を投げるかを試合の中で模索することになる。

 「体を治せば、フォームも直球も制球も良くなる」。チーム初のCSでは投手陣でただ1人、出番がなかった。来季、地位もプライドも取り戻すため、若き剛腕は心身を再生する。

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