堂林に緊急メス!監督&コーチ陣総出

 広島・堂林翔太内野手(21)が8日、マツダスタジアムでの指名練習に参加。野村謙二郎監督(46)をはじめ、コーチ陣総出の直接指導を受けた。7日の阪神戦では、1打席目で今季1号ソロを放ったが、その後は3打席連続三振。今季初失策も犯した。まだまだ物足りないプリンスは今後も、シーズン中であっても、徹底的に鍛え上げられる。

 通常の練習終了後、野村監督が打撃投手を務め、他のコーチもそのスイングに熱視線を送った。開幕から3カードを終え、早くも堂林に“緊急メス”が入れられた。

 昨季シーズン中も幾度となく行われた指揮官らとの居残り特打。この日は約30分間のフリー打撃を課した。

 柵越えは135スイング中わずか2本だった。しかし、球を遠くに飛ばすことが今回の目的ではなかった。

 修正ポイントは、いかに力を抜いた状態でトップを作るかということだ。新井打撃コーチは堂林のフォームを「右手の使い方が強すぎる。だから外角の球は引っかけ、内角は打ち損じる」と分析。その打開策として「強い右手の力を殺しながらバランスをとるため、動きを取り入れながらトップを作らせた」。

 43スイング目からは前方にステップを踏ませながらスイングさせ、一連の動作の中から、力が入らないトップの位置を模索させた。

 開幕から打撃の状態は上向いていない。8試合を終え、28打数5安打の打率・179。7日・阪神戦での1打席目で右越え本塁打を放ったが、2打席目以降は3打席連続三振に倒れた。フォームが固まっていないのが、不振の一因だ。堂林自身は「原因は1つではないが、自分のスイングができていない」と苦悩する胸中を明かした。

 それでも落ち込んでいては何も始まらない。開幕前には東出から「自分も2年目は苦労した」と経験談を聞き、勇気づけられた。堂林は今年4年目だが、1軍での活躍は昨年が初めて。実質2年目のシーズンとなる。「(不振は)想像通り。そう思っていないと、上がってはいけない」と力を込めた。

 通常練習時間帯の守備練習でも、石井内野守備走塁コーチからマンツーマンで指導を受けた。野村監督は「期待の表れ。本人が一番分かっていると思う。やることはいっぱいあるが今、つかめば財産になる」。この壁を乗り越えてくれることを切に願っている。

 「1つ1つやっていくしかない」と努めて前を向いた背番号7。いつかきっと、光が見えてくる。

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