中日 工藤新監督「(故郷)名古屋に恩返しを」強竜再建を約束 選手で監督で11度の日本一請負人 契約年数未公表

 中日の工藤公康新監督(63)が15日、名古屋市内のホテルで就任会見に臨んだ。この日に球団から受けた正式な就任要請を受諾。背番号は「81」に決まった。球団は契約年数を公表しなかった。就任会見後にはナゴヤ球場で竜ナインの前で訓示し、勝てるチームになるための“意識改革”を促した。

 紺色のネクタイに黒色のスーツに身を包んだ工藤新監督。金びょうぶを背にマイクを持つと、竜の指揮官としての所信表明では故郷で指揮を執る「縁」をかみしめた。

 「自分のふるさとに帰ってきて監督という素晴らしい責任ある仕事を命じられた。名古屋の人たちに少しでも恩返しがしたい」

 プレーヤーとしても指揮官としても何度も味わってきた勝利の美酒。「優勝請負人」の二つ名通り、球界のメインストリームを歩んできた輝かしい経歴がありながら「上の要望も下の要望も聞きながらバランスを取るのがプロ野球の監督。僕は中間管理職。独断専行することはない」と選手をはじめ、コーチ、スタッフ、球団フロントとの意思疎通を重視する考えを強調した。

 工藤新監督の目から見ていまチームに必要なことは何か-。「野球をやるのはあくまでも選手たち。選手たちの意識を変えていくことが大事」。。新指揮官はチーム改革の第一歩としてまずは“意識改革”に焦点を当てていく。

 会見が終わると秋季練習が行われているナゴヤ球場に移動。外野グラウンドに集合するナインに自作の資料を配布し、「毎年必ず辞めていく選手もいる。自分は関係ないと思わず、悔いの残らないように自分のやるべきことをやってください」と熱く語り掛けた。自身は実働29年のプロ野球生活を送ってきただけに「1年でも長く現役でプレーしてほしい」との思いは何よりも強い。

 訓示後には大島、涌井、大野らベテラン、中堅選手の計6人とスタッフらと個別面談。積極的にコミュニケーションを図り現状把握に努めた。

 球団社長が「正直、すぐにでも優勝争いをしてほしい」と漏らすと、新監督はにやりと笑って言った。「プレッシャーはないとつまらない。最終的な目標は優勝」。強竜再建はすでに始まっている。

 ◇工藤 公康(くどう・きみやす)1963年5月5日生まれ、愛知県出身。63歳。名古屋電気から81年度ドラフト6位で西武入団。現役時代は176センチ、80キロ。左投げ左打ち。ダイエー-巨人-横浜-西武と移り、通算635試合、224勝142敗3セーブ、防御率3・45。実働29年はプロ野球最長タイ。15年から7年間ソフトバンクの監督を務めた。

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