青学大・渡部 11球団スカウトの前で豪快通算10号 阪神4人態勢で熱視線「勝てる捕手」大学侍主将も経験し投手攻略の軸確立
「東都大学野球、青学大5-2中大」(8日、神宮球場)
開幕し1回戦2試合が行われ、V奪還を目指す青学大が中大に快勝した。今秋ドラフト1位候補の渡部海捕手(4年・智弁和歌山)が、リーグ戦通算10号となるソロをマーク。4人態勢の阪神を含むNPB11球団のスカウトの前で豪快なアーチを披露した。立正大は今春優勝した国学院大に一発攻勢で先勝し、亜大と東洋大の試合は雨天順延となった。
貫禄の一撃で“快幕”だ。渡部はバットの感触を手に残したまま、軽い足取りでダイヤモンドを一周。「その前の打席があんまり良くなかったので、なんとか修正しながら一発が出て良かった」。安堵(あんど)の表情でベンチのナインとハイタッチを交わした。
無安打で迎えた4-0の七回1死での4打席目。内角直球をフルスイングし左翼席へ放り込んだ。確信の一発は今季初安打となるソロ。「右足が開き気味になっていたので、かかと重心に打つ意識でいた結果」と修正力を発揮し、リーグ戦通算10号をマークした。
今春リーグ戦後は大学日本代表に選出され、主将に就任。各国の代表選手との戦いを日本でも生かしている。「いろんな国の投手と対戦して、いろんなフォームで来る。始動とタイミングの取り方が一番意識しているポイント」。あらゆる投手と対戦した経験から攻略の軸を確立した。
ネット裏で熱視線を送ったスカウト陣へのアピールも十分だ。阪神は竹内球団副本部長ら4人態勢で視察。オリックス・岡崎スカウトは「打った、打たないで評価される選手ではない。勝てる捕手として信頼も厚いし、人間性も含めて期待している選手」と絶賛した。
チームの6季連続Vをけん引したが、春はあと一歩で優勝を逃した。「チームが勝つことがキャッチャーとしては一番評価されるポイントだと思うので、チームの優勝、勝利に貢献できるように」と渡部。V奪還へ、扇の要が先導する。
