巨人・戸郷 復帰星ならず 連勝ストップで痛恨3差「1球の怖さをまた改めて知った」打線も沈黙…完封負けで遠のく虎の背中
「巨人0-3中日」(8日、東京ドーム)
悔やみきれない1球に、巨人・戸郷翔征投手は唇をかんだ。どんな熱投も仲間を救えなかった現実と向き合うことがエースの性だ。「1球の怖さをまた改めて知った。いいゲームは作れましたけど、やっぱりホームランを打たれているようじゃダメかなと思います」。1球に泣いた。
四回だ。1死から三塁・石塚が打球をファンブルした。頭を下げる後輩に、「ピッチャーとして助けてあげたい」と表情は自然と引き締まった。それでも2死一、二塁から中日・岡林に、高めに浮いた直球を振り抜かれる。重すぎる先制3ランだ。「助けなきゃいけなかった。そこの反省はすごくしていますし、(石塚は)気負わないでほしい」と自らを責めた。
ただ、確かな前進もあった。左太もも裏の肉離れから復帰2戦目で7回4安打3失点(自責0)、111球の結果が次戦への光だ。フォークが本調子ではない中で、右打者への外角直球とスライダーで組み立てていった。自信をつかみ、橋上監督代行も「前回に比べれば、さらに良くなっている。内容的には非常に良かった」と評価した。
零封負けで首位・阪神との差は3に広がった。杉内投手チーフコーチは「もう勝つしかないので。あまりね他力を期待することなく、自力でいけるようにやっていくしかない」と腹を決める。残り18試合。逆転Vを狙うミラクルセプテンバーへ。ただの黒星では終わらせない。
