4番捕手が立役者!智弁和歌山・山田「憧れ」中谷監督に恩返しV 八回執念同点ホーム「心臓が飛び出るくらいうれしかった」
「全国高校野球選手権・決勝、智弁和歌山4-3健大高崎」(22日、甲子園球場)
決勝が行われ、智弁和歌山が健大高崎に4-3で勝ち、2021年以来、5年ぶり4度目の優勝を飾った。智弁和歌山の4番・山田凜虎(りとら、3年)捕手は攻守でチームをけん引し、八回にはスクイズで本塁生還を果たした。24年春の選抜大会覇者の健大高崎は夏で初めての優勝に届かなかった。
智弁和歌山の山田が5年ぶり4度目の全国制覇の立役者になった。優勝インタビューで「最高です!」と笑顔を浮かべ「ピッチャー陣で頑張ってつかみ取った優勝です」と仲間に感謝した。「4番・捕手」としてチームをけん引。この日は三回に左前打。八回には死球から三塁まで進むと、川原のスクイズで、左手で同点のホームにかえってきた。
名古屋で育ち「憧れの人」から学ぶために和歌山までやってきた。「中谷監督の下で3年間、捕手としても人間性の面でも育てていただきました。恩返しは日本一。監督を胴上げして終わりたい」。そう胸に刻んで臨んだ決勝の舞台だった。2年春の選抜で準優勝、そして3年夏に全国制覇-。恩師と同じポジションで、偶然にも高校時代の戦績も恩師と重なった。
「相手打線も強打があるので低め、低めに丁寧にいくのは意識しました。同点になった瞬間は心臓が飛び出るくらいうれしかったです。優勝旗をもらったところから、本当に優勝したんだという実感が湧いてきました」
その背中は、手が届いたようで、まだ先にある。97年度ドラフト1位で阪神入りした中谷監督のように、プロになる未来図を思い描く。9月に台湾で開催されるU18アジア選手権に出場する高校日本代表のメンバー入り。全国制覇を果たしても、まだ夢の途中にいる。監督に追いつき、追い越すのは、プロで活躍した、その時になる。
◆智弁和歌山 1978年創立。男女共学の私立校。野球部は79年に創部され、甲子園出場は春夏通算45度。OBに日本ハムの西川ら。
◆夏4度目Vは5位タイ 智弁和歌山が夏の甲子園4度目の優勝で歴代5位タイ。①中京大中京7勝、②広島商6勝、③大阪桐蔭、松山商5勝、⑤PL学園、智弁和歌山4勝。
◆智弁和歌山はPL学園に並ぶ夏通算48勝 智弁和歌山は夏の通算48勝目を挙げ、PL学園(大阪)に並ぶ歴代6位となった。春夏通算は同9位の79勝。最多はともに中京大中京(愛知)で夏は79勝、春夏通算では140勝を挙げている。決勝での成績は夏が4勝1敗、春が1勝4敗で春夏合計が5勝5敗。
