史上初めて0球セーブを挙げた投手は?【プロ野球記録企画】

 デイリースポーツの記録担当がプロ野球のさまざまな記録をひもとく新企画「記録の向こう側」(随時掲載)がスタート。今回は「史上初めて0球セーブを挙げた投手」を取り上げる。

  ◇  ◇

 80年10月2日の南海(現ソフトバンク)-阪急(現オリックス)は、九回一気に慌ただしくなった。南海先発の森口益光が好投し、南海が5-1でリードして迎えた最終回。二死満塁とされ、福本豊の右前打で2点をかえされた。ここで抑えの切り札、金城基泰がマウンドへ向かった。

 打者八木茂へ投球する前に、金城は一塁へけん制球を投じた。福本がタッチアウトと判定され、いったん試合は終了に。金城は打者に投球していないから、球数は「0」だ。プロ野球史上初の「0球セーブ」となった。

 ところが試合は、簡単に終わらなかった。金城のけん制球に、阪急側が「ボークだ」と猛抗議。午後8時44分から実に55分も試合が中断。試合終了は9時39分までずれ込んだ。

 試合後に金城は「福本さんが走るのは分かっていた。初めから狙っていたよ」としてやったりの表情だった。

 なお0球セーブは、早くも翌年に再現されている。同じく南海の三浦政基が、81年6月4日の日本ハム戦で九回リリーフに立ち、けん制球で試合を終わらせ達成している。(デイリースポーツ・高野勲)

 答え 金城基泰(南海)

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