星稜名誉監督・山下智茂氏 渡辺元智さんは「監督というより教育者」 3日前にもメールでやりとり「大変ショック」 89年夏初対決
高校野球の強豪、横浜の監督として甲子園通算51勝、史上3位となる春夏5度の優勝を遂げた渡辺元智さんが17日、死去した。81歳だった。1968年から2015年まで指揮し、98年に松坂大輔投手(元西武、レッドソックスなど)を中心に史上5校目の春夏連覇。教え子にはプロで活躍した選手が多数おり、高校日本代表監督も務めるなど技術振興にも寄与した。葬儀・告別式は近く近親者で執り行う。
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星稜の名誉監督で、渡辺さんと高校野球を縁に公私にわたり盟友となった山下智茂氏(81)=デイリースポーツ高校野球評論家=は、訃報を聞き「大変ショックです」と心を痛めた。
3日ほど前までメールで連絡を取り合っていたという。「甲子園で横浜が勝ったとき『おめでとうございます』と送ると『ありがとう』『監督の村田をよろしく頼むよ』と返信が来た。チームを気にかけていた。急なことで落ち込んでいる」と悲しみをこらえた。
2人の親交は、1989年夏の甲子園で初対決して以来という。横浜が春夏連覇を達成した98年夏も3回戦で対戦。「とても仲良くしてもらった。忘れられないのは2011年のAAAアジア野球選手権大会。渡辺さんが高校日本代表の監督で私がGMを務め、神奈川県内で開催された。渡辺さんが『妻と娘に胴上げを見せたいんだ』とおっしゃり、みんなで金メダルを取って喜んだのが一番の思い出」と語った。
若手指導者のための研修会「甲子園塾」で山下氏が塾長を務めた期間に渡辺さんも2度、講師を務めてくれた。「愛のあふれる指導で、指導力がある」と感謝は尽きない。「監督というより教育者。渡辺さんの人間性が生徒に乗り移ったような感じです。私もたくさん勉強させていただいた。お世話になりありがとうございますと伝えたい。そして、心よりご冥福をお祈りします」と悼んだ。
