横浜 織田翔希「1球で球場の雰囲気を変えようと思った」 甲子園最速156キロ計測で無死満塁脱出 村田監督「お客さんを変えるピッチャーに育った」

 「全国高校野球選手権・2回戦、横浜10-1日南学園」(14日、甲子園球場)

 優勝候補の横浜が激戦を制し、2年連続の3回戦進出を決めた。今秋ドラフト候補の横浜・織田翔希投手(3年)が、絶体絶命のピンチを無失点で切り抜けて横浜に流れを引き寄せた。

 織田は五回からブルペンで投球を開始。試合後に「監督さんに『ピンチになったら行くぞ』っていうに言われていたので、準備はできていた」と明かし、「(先発の小林が)バトンをつないでくれた。絶対に抑えようというつもりでした。1球で球場の雰囲気を変えようと思った」と振り返った。

 続けて「本当に今日は自分でもびっくりしたんですけど、本当に恐れとか全くなく自分なら抑えられるなっていう気持ちがすごくあった。球速もそうですけど、ああいった場面でしっかりと抑えることができたということは、この先どんな場面があろうと本当にいけるんじゃないかなとは思う」と話した。

 甲子園最速となる156キロには「本当にうれしいですね。結果的についてくるものだと思う」と声をはずませた。

 また村田浩明監督も「酷な場面でしたが、『織田ならやってくれる』と決断してやったことなので。チーム一丸というのが見えた試合だった。(雰囲気が)がらっとかわったなと。お客さんを変えるピッチャーに育ってきてくれた」と振り返った。

さらに「高校野球で完成する選手ではないので。高校野球は通過点なので、この経験を最大限生かして、上の世界に行って、もっとすごいピッチャーになってほしいという思いで3年間やってきたので。高校では完成しません」とさらなる成長に期待を込めた。

 また、母校OBには「怪物」と称された松坂大輔氏がいる。報道陣から織田が「怪物に近づいたか」と問われると「近づきました。そう見えましたね。でもまだ続くので、彼がどういうピッチングをするか、それが本物の大怪物になってくれると思う」と話した。

 この試合、1回戦・沖縄尚学戦で139球を投げた織田はベンチスタート。出番は1-1の六回無死二、三塁だった。2番手でマウンドに向かうと、横浜ベンチは織田が投球前に2安打を放っていた田中を申告敬遠し、無死満塁とした。

 それでも織田に動揺する様子はない。谷口に対してカウント1-1から投じた3球目が156キロを計測。これが甲子園でスコアボードに表示された球速では歴代最速だった。さらに4球目も155キロを投じて見逃し三振に仕留めた。

 続く下川を149キロで二ゴロ併殺に仕留めると、ど派手なガッツポーズを見せ、ベンチでも感情むき出しで喜んだ。

 すると、打線は直後の七回に千島大翼外野手(3年)の勝ち越し適時打などで一挙4得点。九回には江坂佳史外野手(3年)が満塁本塁打を放って試合を決めた。

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