社・岩井 意地の106球完投 智弁和歌山打線に臆せず「抑えられると思った」目標の150キロもマーク
「全国高校野球選手権・2回戦、智弁和歌山2-1社」(11日、甲子園球場)
2回戦4試合が行われ、智弁和歌山が阪神・近本の母校である社に2-1で競り勝ち、近畿対決を制した。夏は5年ぶりに初戦突破し、和歌山県勢として春夏合わせて甲子園通算240勝に到達した。履正社は木村颯投手(3年)が今大会最多となる167球の完投で享栄に勝利。敦賀気比は13安打を放ち、57年ぶり出場の横手を10-0で下した。三重は5-3で松商学園を振り切り、それぞれ3回戦に進出した。
社の岩井秀耶投手(3年)は九回2死になっても、仲間を信じてキャッチボールを続けた。しかし、願いは届かなかった。温かい声援を送ってくれたアルプススタンドに感謝を伝えると、「ほんまに3年間これで終わったんやな」と涙があふれた。
智弁和歌山打線に気持ちで負けなかった。変化球中心に組み立てるプランだったが、「真っすぐでも抑えられると思った」と自信を持って直球を投げ込んだ。初回には目標としていた甲子園での150キロもマーク。二、三回は先頭に長打を浴びたところから得点を許したが2失点完投。103球を投げきった。
「ゼロに抑えたかった」と悔しさもある。それでも「声援がすごくて。こんな舞台で投げるのは初めてだったので、本当に楽しく投げられてよかった」と甲子園の空気を存分に味わった。
女房役の山本航輝捕手(2年)には「これからみんなを引っ張っていく存在になると思うので頑張ってほしい」と思いを託した。自身は大学に進学し、プロの世界を目指す。「勝てるピッチャー、ゼロに抑えるピッチャーになりたい」。次のステップでも、夢を追い続ける。
