智弁和歌山 5年ぶり“鬼門”突破!6月腰手術の松本主将が執念二ゴロで先制 出場3大会連続初戦敗退も県勢240勝目
「全国高校野球選手権・2回戦、智弁和歌山2-1社」(11日、甲子園球場)
2回戦4試合が行われ、智弁和歌山が阪神・近本の母校である社に2-1で競り勝ち、近畿対決を制した。夏は5年ぶりに初戦突破し、和歌山県勢として春夏合わせて甲子園通算240勝に到達した。履正社は木村颯投手(3年)が今大会最多となる167球の完投で享栄に勝利。敦賀気比は13安打を放ち、57年ぶり出場の横手を10-0で下した。三重は5-3で松商学園を振り切り、それぞれ3回戦に進出した。
スタメン復帰した主将が今夏初打点を挙げ、智弁和歌山が全国制覇した2021年以来、5年ぶりに初戦を突破した。
二回1死三塁で「6番・指名打者」の松本虎太郎外野手(3年)が二ゴロで走者をかえし先制。「前の打者の楠本(龍生内野手)が三塁打を打ってくれたので、どんな形でも1点取ろうと思った」と声を弾ませた。三回にも井本陽太外野手(2年)の犠飛で追加点。守備も随所に好プレーが出て、近畿対決を制した。
ケガに苦しんだ悔しさを大舞台で晴らした。松本は腰椎椎間板ヘルニアで6月30日に手術を受け、練習復帰は7月中旬。和歌山大会は準決勝から2試合の代打出場だった。「こんなに早くスタメン復帰できると思っていなかった。代打で出してくれた監督やコーチ、手術してくれた先生に感謝している」とかみしめる。この日は母・春香さんの38歳の誕生日でもあり「いいプレゼントができた。優勝して感謝を伝えたい」と笑顔をみせた。
同校は21年に夏3度目の全国制覇後、昨春は準優勝したが夏は出場3大会すべて初戦敗退。主将として「やるべきことを1イニングずつやれば結果がついてくる」と基本を見直した。中谷仁監督(47)は「去年までは意気込みすぎて、プレッシャーが選手を硬くしたのかも。今はミスは誰かが取り返してやれ、という雰囲気がある」と手応え。全員でカバーし合い、県勢の甲子園240勝目をつかんだ。
