花巻東 大谷に続け!二刀流コンビで初戦突破 萬谷7回2失点&1安打、赤間1回0/3無失点&好守&神走塁
「全国高校野球選手権・1回戦、花巻東4-2新田」(9日、甲子園球場)
1回戦が行われ、ドジャース・大谷翔平投手(32)の母校で5季連続出場の花巻東(岩手)は、投打「二刀流」コンビの活躍で新田(愛媛)を4-2で下し、2年連続の夏初戦突破を決めた。赤間史弥外野手(3年)は“神走塁”や二塁打で躍動し、救援でも1回0/3を無失点。先発した萬谷堅心投手(3年)は7回2失点(自責点1)で試合をつくり、安打も放った。鳴門渦潮(徳島)は春夏通じて初出場の八王子実践(西東京)に延長十回、2-1でサヨナラ勝ち。今大会初の延長タイブレークを制した。岡山学芸館も2回戦に進んだ。
偉大な先輩、大谷と同じ「二刀流」の2人が、チームに勝利をもたらした。大車輪の活躍を見せたのが赤間だ。佐々木洋監督(51)も「赤間の活躍に尽きる」と手放しで称賛するほどの仕事ぶりだった。
3-2の八回先頭、右中間への二塁打で出塁。球場をどよめかせたのはこの後だ。1死三塁から萬谷が浅い右飛を放ち、得点は難しいと誰もが思った。しかし三走・赤間は、右翼手がホームに背を向けた二塁手にボールをトスするのを見逃さなかった。「弱いボールで握り替えも大変だと思った」と、独断でスタートを切って生還。チームで練習していた相手の隙を突くプレーで貴重な追加点をもぎ取った。
直後には萬谷に代わって登板も、九回にはアクシデントに見舞われた。「イニング間のキャッチボール中に左のふくらはぎが少しつった」と先頭に死球を与えると降板。左翼守備に戻ったが、1死一塁で頭上を越えそうな打球が赤間を襲った。実はこの時、右脚もつっていたが、「痛みよりボールを絶対落とさないという気持ちが強かった」と懸命に背走キャッチ。最後は満身創痍(そうい)の全力プレーでチームを救った。
先発した萬谷は「気が抜けない打線。最少失点でいこう」とマウンドへ。五、六回と失点するも、リードは許さず。左手の指がつって緊急降板となったが、104球を投げて役目を果たし、指揮官も「本調子ではなかったが、なんとかまとめて抑えてくれた」とねぎらった。5番打者は四回に左前打で好機を拡大し、2点目につなげた。次は岡山学芸館との2回戦を戦う。赤間は「最高の準備をして、一戦必勝で自分たちの野球をしたい」とさらなる活躍を予感させた。
◆赤間 史弥(あかま・ふみや)2008年7月25日生まれ、18歳。岩手県出身。180センチ、98キロ。左投げ右打ち、外野手。小学3年から上田バンビーズで投手、外野手として野球を始め、黒石野中では盛岡北リトルシニアで投手、内野手としてプレー。花巻東では1年春からベンチ入り。最速141キロ。
