八幡商・高木大世 厳しかったおじいちゃんと2人でかなえた夢のマウンド「人生で一番、投げやすいマウンドでした」

 「全国高校野球選手権・1回戦、健大高崎7-1八幡商」(7日、甲子園球場)

 1回戦が行われ、健大高崎(群馬)は八幡商(滋賀)に7-1で快勝した。甲子園デビューとなった2年生エースの石垣聡志(そうし)投手が11奪三振で1失点完投。同じ「石垣」姓で昨年のエースだったロッテの石垣元気に負けない存在感を見せつけた。東海大甲府(山梨)は12安打を放って鶴岡東(山形)に5-2で勝ち、11年ぶりの甲子園勝利を挙げた。

 敗色濃厚。0-7の劣勢で迎えた八回裏2死無走者。ここで“2人の夢”だった出番が巡ってきた。エース・田上に代わって、高木がマウンドに。

 死球、ヒットで一、二塁。バン!と背中をはたかれた、気がした。「おまえはこんなもんじゃないやろう」。声の主は「厳しかった、おじいちゃん」だ。その遺骨は、常に持ち歩いている。

 本来の姿を取り戻す。3人目。外角いっぱい、そして低めギリギリのスライダーで追い込み、1-2からの4球目。ここも決め球のスライダーで空振り三振。「自分のやってきたピッチングができました。めちゃくちゃ、楽しめました」と汗を拭った。

 最初で、最後の甲子園は「(祖父の力を)感じましたし、人生で一番、投げやすいマウンドでした」と、短くても最高に濃厚な時間を味わうことができた。

 幼少から、共に長い時間を過ごした祖父・平栄吉さんが、5年前に他界。「僕がわがままを言ったりした時は、よく怒られたし、泣かされたんですけど、野球好きにしてくれたし『人の役に立つ人間に』と教わった」恩人でもあった。

 大学では準硬式で野球を続け、人の役に立つ職業を探していくつもりだ。墓前への報告の言葉は決めている。「支えてくれて、ありがとう。2人の夢をかなえたよ。これからも、応援してね」。

 ◆高木 大世(たかぎ・たいせい)2008年5月11日生まれ、18歳。滋賀県出身。175センチ、66キロ。右投げ右打ち。投手。小学4年から野球を始め、老上中時代は守山リトルシニアで主に外野手。八幡商では1年秋から投手。2年時には背番号「1」をつけた。滋賀大会は制球の良さを生かし2試合、6回2/3を投げ2失点。最速141キロ。

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス