156キロ左腕、高岡第一・前田「悔しい」準決勝敗退 阪神5人態勢で視察「球団によっては(ドラ1)あり得る」
「高校野球富山大会・準決勝、高岡商5-2高岡第一」(23日、富山市民球場)
富山大会は準決勝が行われ、高岡第一は今秋ドラフト上位候補の前田侑大投手(3年)が3番手で登板し、6回1失点6奪三振と好投したが、昨夏準Vの高岡商に敗れた。東東京大会では帝京の目代龍之介外野手(2年)が八回に同点本塁打を放つなど最大5点差を逆転し、準決勝に進んだ。京都大会は3連覇を狙った京都国際が、滋賀大会は春夏連続出場を目指した近江が敗れ、福岡大会では昨秋の明治神宮大会を制した九州国際大付が敗退した。
試合終了の瞬間、ベンチでこらえていた涙が一気にあふれ出た。「悔しいというのが一番。チームを甲子園に連れて行くことができなかった」。前田は目を赤くして悔しさを吐露した。
2-4の四回から3番手で登板した。六回に今大会初失点を喫し、6回4安打1失点。思いのこもった直球で九回最後の打者を見逃し三振に斬ったが、45年ぶりの夏の甲子園には届かなかった。
1年時には球速140キロにも満たない無名投手だった。「周りと同じ努力をしても甲子園に行くのは難しい。みんなを連れて行くためには人一倍努力をしないといけない」。より一層練習に励み、春の大会では球速150キロに到達。一躍、注目を浴びる存在となった。
今大会では最速156キロと大幅に記録を更新し、18日の3回戦では20奪三振で無安打無得点試合を達成する成長を見せた。この日はNPB10球団が集結し、スカウトのスピードガンで152キロを計測。阪神は竹内球団副本部長ら5人態勢で視察し、担当の吉野スカウトは「直球が速くて強いのが魅力。球団によっては(ドラフト1位も)あり得る」と高評価した。
左腕は進路について「甲子園に行ったらプロという考えはあったけど、実力不足。まだ上の目標だと思う。最終的にプロに行ける目標を持ってやっていきたい」と話すにとどめた。
◆前田 侑大(まえだ・ゆうと)2009年1月23日生まれ、17歳。富山県高岡市出身。173センチ71キロ。左投げ左打ち。小2から野球を始め、南星中では軟式野球部に所属。高校では1年夏にベンチ入り。最速156キロ。球種はスライダー、チェンジアップ、フォーク、2種類のカーブ。
