大阪桐蔭が敗退、センバツ王者まさか4回戦で 延長十回大津スクイズが「反則打球」でアウトに 10年ぶり16強進めず
「高校野球大阪大会・4回戦、大阪立命館3-2大阪桐蔭」(19日、くら寿司スタジアム堺)
大阪大会では4回戦8試合が行われ、今春センバツ王者の大阪桐蔭が延長十回タイブレークの末、大阪立命館に2-3で敗れた。16強入りできなかったのは2016年以来10年ぶり。センバツ以来の公式戦登板となったプロ注目のエース・吉岡貫介投手(3年)は初回に4四球3暴投と荒れ、6回2失点。史上初となる3度目の春夏連覇への道が途絶え、最後の打者となった主将の黒川虎雅内野手(3年)は何度も謝罪の言葉を口にし、涙した。
誰もが想像していなかった。春の覇者がグラウンドで泣き崩れた。春夏連覇を目指した大阪桐蔭の夏が、4回戦ではかなく散った。西谷浩一監督(56)は「みんな頑張ってくれたが、勝ちにうまく導いてやれなかった」と責任を口にし「大阪で敗れることになり、非常に残念」と唇をかんだ。
延長タイブレークに突入した十回が波乱の幕開けだった。2番手の小川蒼介投手(3年)が先頭打者にセーフティーバントを決められ、無死満塁に。暴投で勝ち越しを許した。1点を追う展開となったが、その裏に1死満塁の好機。しかし悪夢はここからだった。
大津昴偉留内野手(3年)がスクイズを試みた。成功し同点と思われたが、打席から足が出ていたとされ「反則打球」の判定でアウトに。続く黒川の打球は投手の正面を突き、ゲームセットとなった。チームを引っ張ってきた主将が最後の打者に。「打ち切れなかった自分の弱さ。悔しい結果ですし、申し訳ないです。申し訳ない」。黒川は涙を流して自分を責め、何度も仲間への謝罪を口にした。
先発のエース・吉岡には特別な思いがあった。センバツ優勝投手の川本晴大(2年)が故障で今大会登録外に。「もう一度甲子園で投げさせてあげないといけないと思っていた」。自身はセンバツで不調だっただけに「夏こそは」という雪辱もあった。しかし初回に2失点。その後は立て直すも勝利へ導けなかった。球速は150キロを出したが「エースとしてふがいない結果。2年生にも黒川にも申し訳ない」と肩を落とした。NPB4球団のスカウトも視察に訪れたが、プロ志望届提出はこれから判断する考えだ。
西谷監督は最後の場面について「攻めのスクイズのつもりでした」と話し「誰のせいでもない」と選手をかばった。3年生の悔しい思いは、後輩たちに託された。「2年生以下は新チームがあります。しっかりやるしかない」と指揮官。必ずまた、最強の大阪桐蔭となってリベンジを果たす。
