呉 2年生4番・渕野3安打3打点で16強 先輩の背中追い成長「自分たちの野球出し切る」

 「高校野球広島大会・3回戦、呉8-5修道」(16日、バルコムBMW野球場)

 3回戦8試合が行われ、16強が出そろった。呉は2年生で4番を務める渕野幹樹内野手が3安打3打点の活躍を見せ、修道を8-5で下した。4回戦は19日に4会場で行われる。

 どよめきを歓声に変える一打だ。7-5の八回2死三塁。渕野が左前適時打を放った。直前に4点を奪われ、2点差に迫られ迎えた打席。リードを3点に広げ「良い結果になって良かった」と充実感をにじませた。

 2年生で4番を任される好打者は、3安打3打点の活躍で勝利に貢献した。勝負強さを身に付けられたのは、1学年上の斉藤奏太外野手(3年)の存在が大きい。

 ともに広島瀬戸内リトルシニアの出身。中学時代も同じユニホームを着た。「斉藤さんはすごく良い打者。足も速くて、自分の中ではスーパーな選手」と、憧れのまなざしを向ける。

 同時に、胸には熱い闘志を隠し持っていた。「おこがましいですけど、負けたくないっていう気持ちはずっとありました」。三浦謙二郎監督(45)は「渕野のスイングスピードは、斉藤と同じくらいある」と評価する。偉大な先輩の背中を追い、バットを振ってきた時間が、勝負強さを備えた4番打者へと押し上げた。

 ベンチ外となった3年生の思いも背負い、グラウンドに立つ。練習時、率先して打撃投手やトス上げなどのサポートをしてくれる先輩たちに感謝。結果で応えると誓う。「試合に出ている責任がある。それ相応の準備をしたのかと毎日考えていますし、きょうもしっかり準備して臨みました」と渕野。その誠実な姿勢も、ここ一番での集中力につながった。

 16強を決めた。「簡単な試合は一つもない。しっかり自分たちの野球を出し切れれば、負けないと思う」。先輩の背中を追い、仲間の思いを力に変える4番。次戦は廿日市戦。再び快音を響かせる。

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