阪神・佐藤輝 逆転V弾!5戦5発21号 六回までノーノー中日・柳から初本塁打 チーム3カード連続勝ち越し
「中日1-3阪神」(16日、バンテリンドーム)
一発で試合をひっくり返した。阪神の佐藤輝明内野手(27)が0-1の七回無死一塁、右中間へ逆転の21号2ランを放った。直近5戦5発の量産態勢。打線は中日先発の柳に無安打に抑えられていたが、初安打が決勝弾となった。六回を無失点に抑えた2番手・木下里都投手(25)が待望のプロ初勝利。チームは3カード連続勝ち越しで単独首位の座を堅持した。
スコアボードには得点だけでなく、安打の欄にも「0」と表示されていた。七回無死一塁。ノーヒットノーランまでアウト九つという最悪の状況も頭をよぎる中、佐藤輝に負の思考は一切なかった。「特にね、無安打とか気にしてなかったんで狙いを絞っていきました」。勝負は一瞬で決着した。
柳の初球。浮いたチェンジアップを強振し、打った瞬間に名古屋の虎党はお祭り騒ぎ。虎の4番が一振りで試合をひっくり返した。どうだと言わんばかりのフォロースルーで21号逆転2ラン。「良かったです」と淡々と振り返ったが、5戦5発と波に乗っている。
柳とは試合前まで59打席で対戦打率・231、0本塁打、4打点と苦手にしていた。通算50打席以上対戦した投手の中でノーアーチだったのは柳だけ。「やられているのは分かっていたんで、そういう意味でも良かったです」。62打席目でついに一発が生まれた。
森下との本塁打王争いは9日の巨人戦(東京ド)時点で6本差もあったが、気づけば2差。中日戦は打率・352、8本塁打、19打点とセの球団別で本塁打と打点は最も成績が良い。バンテリンでもアーチ数は本拠地に次いで6本塁打と好相性だが「なんなんですかね。いいスイングができている」と自己分析した。
練習前には後輩思いの姿も見せた。嶋村に約10分の打撃指導。身ぶり手ぶりでヒントを与えていた。昨年末には「嶋村かな。あいつの打撃はすごいですよ」とブレーク候補の一人に推薦。嶋村は「秘密ですね」と詳細こそ隠したが、「どんな感じで打ってるんですか」と自ら聞きに行ったという。
インプットだけではなくアウトプットできるのは、それだけ打撃を理解しているということ。「体の使い方ですね」と後輩が明かすように、常日頃から己の打撃と向き合っているからこそ、人に最適な助言ができるのだろう。
チームは3カード連続で勝ち越し。17日からは広島に場所を移し、カープとの3連戦を迎える。「また明日から頑張ります」。セ・リーグの主要球場で唯一、打率が2割台なのがマツダスタジアム。そんな負のデータも今の佐藤輝には心配無用だ。
◆佐藤輝が中日・柳から初アーチ! 佐藤輝が中日・柳からプロ通算対戦62打席目で初本塁打。これまで対戦50打席以上の投手で唯一本塁打を打てていなかった。なお、他の対戦50打席以上は広島・床田(68打席・3本)、広島・森下(63打席・5本)、巨人・戸郷(63打席・4本)、中日・大野(56打席・2本)。
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