武田 宮崎の好救援0封で逆転初戦突破 昨秋に最速148キロ計測から壁も自主性重んじ成果 広島大会
「高校野球広島大会・1回戦、武田3-2安芸府中」(7日、バルコムBMW野球場)
1回戦8試合が行われた。武田は3-2で安芸府中に逆転勝ちし、初戦を突破した。2番手で登板した宮崎逢毅投手(3年)が、4回1/31安打7奪三振無失点と好投した。最速148キロの本格派右腕は今春、実戦から離れ約2カ月間トレーニング。自分と向き合い、課題に取り組んだことが、この日の投球に結びついた。
ピンチの場面で、宮崎が成長した姿を示した。先発の黒沢竜之介(3年)が1点を失い、勝ち越された五回2死一、二塁。「絶対に抑える」と決意したマウンドで三ゴロに打ち取り、チームの期待に応えた。
六回以降も粘り強く腕を振る。力強い直球で押し、カーブやチェンジアップでタイミングを外した。4回1/3を1安打7奪三振無失点で、逆転勝利を呼び込んだ。
我慢の春を乗り越えた。昨秋に最速148キロを計測。さらなる球速増を目指したものの、壁に当たり調子を落とした。「夏に通用しない」。集大成となる今夏で結果を出すため、今春は実戦から離れ、体を鍛え直した。
自主性を重んじるのが武田の特長。平日の練習時間は50分しかない。早朝練習も工夫し、瞬発系のメニューを取り入れた。蒸し暑さの中でも球威が衰えなかったのは、地道なトレーニングの成果。岡嵜雄介監督(44)は「我慢強くやっていました。今日の投球を見たら外して正解だった」と、短期間での成長に目を細めた。
兵庫県西脇市出身。目的や課題を個別に設定して取り組む環境にひかれ、武田への進学を決めた。自ら選び、育んできた自立心が、この日の逆境で真価を発揮した。
「走者を出しても、今日みたいに粘り強く投げていきたい」と前を向いた右腕。呉宮原との2回戦でもスコアボードに「0」を刻み続ける。
