巨人・丸 代打逆転V満弾「長嶋さんが打たせてくれた」一周忌特別試合、ミスター看板の右翼席へ

 スタンドへボールを投げ入れる丸(撮影・西岡正)
 8回、逆転満塁本塁打を放ち、ナインと喜び合う丸(撮影・西岡正)
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 「巨人5-4オリックス」(3日、東京ドーム)

 巨人は肺炎のため昨年、89歳で死去した巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の一周忌にあたる3日・オリックス戦(東京ドーム)を「FOR3VER 6・3~長嶋茂雄~」として開催した。首脳陣、選手は長嶋さんの名言「永久に不滅です」と背番号をかけた「FOR3VER」のロゴワッペンが付いたユニホームを着用して臨んだ。試合は1-4の八回に代打・丸佳浩外野手(37)が満塁本塁打を放ち逆転勝ち。ミスターをほうふつとさせる熱い一戦となった。

 ほほ笑むミスターの看板の下に打球は吸い込まれていった。右翼席へ今季2号となる劇的過ぎる代打逆転満塁弾。バットを放り投げた丸は、軽やかにスキップしながら一塁ベースに向かって動き始めた。

 「長嶋さんが打たせてくれたホームランだと僕は信じています」。ヒーローインタビューで丸は言葉を紡いだ。

 3点を追う八回1死満塁。打線がようやくつながって迎えた絶好の反撃機に起用されたベテランは、椋木が投じた6球目148キロを鮮やかに捉え、長嶋さんに感謝の勝利を捧げた。

 長嶋さんが亡くなって1年。「FOR3VER 6・3~長嶋茂雄~」として開催された一戦を前に、千葉の大先輩であり、自身の野球人生に影響を与えてくれた長嶋さんに思いをはせていた。

 2018年オフに広島からFA宣言した際には、直筆の手紙をもらい巨人入りへ背中を押してもらった。21年6月にはジャイアンツ球場で直接指導を受けた。「夢のような時間でしたし、今日は練習中から本当にそのことを思い出しながら臨んだんですけど、それがここ一番でね、最高の結果になってくれた」と感慨にふけった。

 先発投手が二回に危険球退場する荒れた試合は、敗色濃厚なムードで進んでいたが、勝利への飽くなき執念を見せてきた長嶋さんの魂に導かれるような展開となった。

 「天国から諦めるなとずっと言ってくださってたと思うので、チーム一丸となって諦めない姿勢をお見せできて本当によかった」。プロ19年目の今季はベンチを温めることも多く苦しんできたが、37歳のベテランは長嶋さんのようなミラクルをこれからも起こしていく。

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