慶大5季ぶりV 渡辺和が3連投でリーグ最多7勝目「自分の仕事ができた安心で涙が止まらなかった」

 「東京六大学野球、慶大3-0早大」(1日、神宮球場)

 最終週の3回戦1試合が行われ、慶大が早大を3-0で下し、2023年秋以来5季ぶり41度目の優勝を果たした。全カードで勝ち点を挙げる完全優勝。今秋ドラフト候補である先発の慶大・渡辺和大投手(4年・高松商)がリーグ最多の7勝目を挙げ、防御率1・28で最優秀防御率と最多勝を獲得。ベストナインにも選出され、涙の3連投で勝利の立役者となった。

 感情むき出しで涙があふれ出た。歓喜の輪に視界がぼやけながら飛び込む。3連投となった渡辺和が8回5安打無失点、11奪三振の熱投。八回2死二、三塁のピンチも逃げ切り、体力の限界まで投げきった。

 「昨日打たれた後で正直、次もあるんでみんなの前で感情を出せなかった。自分の仕事ができた安心で涙が止まらなかった。(こんなに泣いた日は)初めてです」。エースの活躍がなければこの景色は見られなかった。

 1回戦は先発として6勝目を挙げ優勝まであと一勝とした。ただ天覧試合として行われた2回戦は4-3の九回に登板しサヨナラ負け。悔しさのあまり夜も眠れなかった。「寝たら基本は立ち直るけど、あまり寝られず涙が出てきそうになって…」。この日の朝、切り替えができていない自分がいた。感情を吐き出すため7時に起床後トイレで大泣き。「それでスッキリした」。重圧のかかる一戦に堂々と臨んだ。

 堀井哲也監督(64)は「非常にグッときた。(勝因を)一つあげるなら『勝ちたい』という選手の気持ちが一つになった」とうなずいた。

 エース左腕は前日、高松商時代にともに戦った巨人・浅野から電話でエールをもらった。この日は応援にも来ていたようで「あいつの前でいい投球ができて良かった」とニヤリ。「本当にほっとしました」と目を潤ませてゆっくり息をついた。

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