首位打者になれなかった最高打率選手は?【プロ野球記録企画】
デイリースポーツの記録担当がプロ野球のさまざまな記録をひもとく新企画「記録の向こう側」(随時掲載)がスタート。今回は「首位打者になれなかった最高打率選手」を取り上げる。
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巨人のクロマティは86年、チームリーダーとして大活躍を見せた。開幕から好調を維持し、8月には打率・437、本塁打8、打点23という圧巻の数字で、チームメートの槙原寛己と並び月間MVPを獲得した。
巨人はこの年、広島と激烈な優勝争いを演じる。シーズンも佳境に入った10月2日のヤクルト戦(神宮)で、高野光から頭に死球を受け昏倒(こんとう)。慶応義塾大学病院へ担ぎ込まれた。ところが病院を抜け出し、翌日3日には神宮球場に現れベンチ入りを果たす。3-3と同点の六回に代打で起用され、尾花高夫から満塁本塁打をたたき込んだ。ダイヤモンドを一周しベンチ前で王貞治監督と泣きながら抱き合うシーンは、クロマティにとって日本でのハイライトともいえるシーンだった。
この年は打率・363。例年なら文句なしの首位打者だったが、相手が悪すぎた。2年連続三冠王のバースは、打率・389。これは現在もシーズン打率の日本記録である。
打率・363は、プロ野球史上18位に該当する。クロマティより低い打率の首位打者は、1リーグ時代も含めれば138人にのぼる。(デイリースポーツ・高野 勲)
答え 1986年のクロマティ(巨人)打率・363
