中日・鵜飼が3年ぶりの一発と自身初の猛打賞 大学時代チームメートだった記者が振り返る
中日の鵜飼航丞外野手(26)が、18日の阪神戦(甲子園)で、1軍では3年ぶりとなる本塁打を放った。さらには自身初の3安打猛打賞。今季初スタメンで爪痕を残した。駒大時代に1学年上だった、デイリースポーツの滋野航太記者が、学生時代からこれまでを振り返る。
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根っからの野球好き。鵜飼の印象はと聞かれたらそう答える。真面目でいつでも練習してる。誰よりもバットを振ってるイメージだった。そんな鵜飼との思い出に残ってる1日がある。
2020年のドラフト。駒大からは現在巨人でプレーする若林楽人外野手など、3選手が指名された。指名選手の胴上げが終わり、誰もいなくなった室内練習場。その入口でバットを持った当時3年生の鵜飼と遭遇した。顔を合わせるなり言われた一言を忘れない。「楽人さんたちマジいいっすね。僕、本当にプロいきたいんですよね」。そう言葉を残し、すぐにマシン相手にバットを振った。先輩のプロ入りを喜んだが、気持ちは1年後に向いていた。
大学時代、フリー打撃では何度も鵜飼相手に投げた。見たこともないような距離を飛ばし、投げていても気持ちよかった。何よりも打席の前後に、必ずヘルメットを取って「お願いします!」、「ありがとうございました!」と、元気よくあいさつする姿が気持ちよかった。
努力も実り、1年後のドラフトで、地元の中日から2位指名を受けた。長距離砲として期待されたがプロの壁は高く厚かった。1年目こそ4本塁打を放ったが、成績は徐々に下降線をたどった。ここ2年は1軍で一発を打てず。一時はノーステップ打法にも挑戦するなど試行錯誤したが、結果は出なかった。球場で会った際には「今年は頑張りたいんです」と話していた。
背水の覚悟で臨んだであろう5年目。開幕は2軍で迎えたがやっと出番来た。二回に大竹から中前打を放つと、1点を追う四回は無死三塁のチャンスで、左翼席へ3年ぶりの一発となる逆転2ラン。同点の六回は右前打で自身初の猛打賞とし、勝ち越しのホームも踏んだ。
チームは敗れたが、今季初出場で強いインパクトを残した鵜飼。苦労人の大爆発に期待したい。(デイリースポーツ・滋野航太)
