左手首骨折で欠場の山梨学院・菰田「甲子園の舞台に夏、全員で戻ってくる」 無念終戦も涙なし 「夏日本一を取ることが一番の最後の目標」

 「選抜高校野球・準々決勝、専大松戸2-1山梨学院」(27日、甲子園球場)

 山梨学院が競り負け、昨夏に続く4強入りはならなかった。

 1回戦で左手首付近を骨折したプロ注目の二刀流、主将の菰田はこの日もベンチから声を出して仲間を鼓舞した。試合終了の瞬間は先頭に立って本塁付近に整列。あいさつ後は穏やかな表情で相手選手と言葉を交わし、健闘をたたえた。

 相手の校歌を聞き終えると、三塁側アルプスの応援団の前へ。大きく息を吐いてスタンドを見つめ、深々と頭を下げて応援に感謝した。グラウンドを去る際には、ナインに大きく温かい拍手が送られた。

 菰田はこの日、四回と八回の守備で伝令を務める場面もあった。1-2と勝ち越しを許した八回は先発左腕の渡部に声をかけた。

 試合後、菰田は「1回戦、2回戦とチームとしても勝てた。今回負けてしまったが、本当にいい経験ができたし、またこの甲子園の舞台に全員で夏、戻ってこれるようにっていう気持ちになった。こちらはいい部分でもあった」と大会を振り返った。特に自身が欠場しながら勝利した2回戦は「本当にチーム全員で勝つことができて良かった」といい「この経験を次の夏に向けて全員が一丸となれば、この舞台に戻って来られると思う。絶対この試合を無駄にしないよう、次の練習からもう一回切り替えてやっていたい」と前を向いた。

 チームメートから「菰田の分までって声もあったし、任せろって声もあったのでそこは頼もしい言葉だった」といい、「自分はそこを信じて全員の背中を押すことしかできなかったので、そこを心がけていた」と仲間を鼓舞することに徹した2試合を振り返った。

 夏に向けては「まずはこの甲子園の舞台に夏、全員で戻ってくるところが一番。そこの目標はぶれずに。自分でまたこの甲子園の舞台で借りを返せることもできると思うので、春であったり、去年の悔しい思いを取り返せるようにチーム一丸になって頑張りたい」とキッパリ。自身の最終目標は「プロ野球選手になること」と言いながらも「まず高校最後の夏の甲子園に出て、夏日本一を取るってことが一番の最後の目標。そこは絶対曲げずにやっていきたい」と誓った。

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