桑田真澄氏が野球界に警鐘「危機的な状況」「マイナースポーツに陥る可能性が」競技人口減少に危機感、オイシックスCBO就任の一因に

 2軍公式戦に参加するオイシックスのチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)に就任する前巨人2軍監督、桑田真澄氏(57)が都内で会見を行った。NPBでは、選手や首脳陣として巨人一筋で貢献してきたが、巨人以外のNPB球団の“入団”は初となる。

 桑田氏は抱負や入団の経緯に触れつつ、野球界への危機感も口にした。現状を冷静に分析し、「日本の野球界は危機的な状況。中学生の競技人口を見ますと、10年前から6割減。僕は何十年も前から言っている」と伝えた。

 野球人気の衰退について、「マイナースポーツに陥る可能性が非常に。選手もそう、我々指導者もマイナースポーツに陥らないように提言している」と言及。「僕は危機感を持っている。オイシックスが強くなってファンに愛されるチームになって。新潟県の子ども達に広めていってもらいたい。可能性があるチームだと思っています」と、自身のオイシックスCBO就任と絡めて、野球人口拡大への思いを語った。

 巨人を電撃退団後、「ゆっくりしようと思ってました。充電しようかなと」と説明し、ワインやお米作りを行う計画もあったという。だが、熱心に誘われ「熱い思いに心を打たれまして新たな挑戦をしてみとうと。微力ですが全力を尽くしたい」と抱負を語った。

 桑田氏は今季まで巨人で2軍監督を務め、戦力の底上げに尽力。今季は2軍を2年ぶりのイースタン・リーグ優勝に導いた。だが、球団からフロントへの転身を打診されて固辞。10月下旬に巨人を電撃退団していた。

 オイシックスはCBOの役割として首脳陣、選手、スタッフを含めたチームを統括的に俯瞰(ふかん)し、球団の基盤強化や発展、チーム編成の強化を担うと説明。GMに近いポジションで、チームの発展に力を注ぐ。

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