侍・井端監督 連覇のカギは“新ルール”への対応力 ピッチコムやピッチクロック「明日からバンバン」強化合宿で導入

 野球日本代表・侍ジャパンの井端弘和監督(50)が5日、WBC連覇のカギとして新ルール対応を誓った。6日から宮崎のひなたサンマリンスタジアム宮崎で始まる強化合宿を前に、羽田空港から空路で宮崎に移動。初日からブルペンでピッチコムを、第1クールで予定するシート打撃ではピッチクロックを導入し、各選手の対応力をチェックする。3月の本戦出場に向けたアピールの場。サバイバルが始まる。

 雨の宮崎空港に降り立った井端監督は、大勢のファンを前にWBC連覇を誓った。来年2月も同地で直前合宿を予定。世界一に輝いた前回大会を踏襲する日程で「非常に縁起のいい場所」という“パワースポット”に御利益を願う。まずは7日間。国内組の対応力をじっくりと見極める。

 「明日からいい成果を挙げて、来年の3月に、この宮崎でキャンプをして良かったと思えるような合宿にしたい。連覇に向けて頑張ってまいります」

 井端監督がWBC連覇のカギとして位置付け、強化合宿を実施する背景に新ルール対応がある。ピッチクロック、ピッチコム、拡大ベースなどMLBルールを導入予定。NPB所属選手は経験がないだけに「明日からバンバン(使っていく)」と話す。ブルペン投球や、シート打撃などの中で課題を探る。

 サイン伝達のための電子機器「ピッチコム」は、井端監督も今春のメジャーキャンプ視察で「現物を見たくらい」と言う。「アメリカのは発音が良すぎて、何を言ってるか分からなかった」と笑わせながら「日本版でできるのかというのもあるよね」と、まだ手探り状態なだけに準備が必要。投球動作までの時間を制限する「ピッチクロック」についても同様だ。

 「ベンチもテンポアップしないといけない。ゆっくりサインも出せないので、(10日の)広島戦はバントやエンドランも出す。どれくらいの打者の時間が(かかるか)となると思うので、あえてやらせてもらおうかな」

 戦術にたけた日本野球の強みを最大限に生かすため反復練習が必要。メジャー球の対応も求められる投手が「特に大変」と心配は尽きない。「アメリカでは普通になっていますけど、日本では初のことが多すぎる。まずはそれに慣れる意味のキャンプ」と指揮官。本戦出場を懸けたサバイバル合宿は、対応力が重要なアピールポイントになる。

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