ロッテ・サブロー新監督 いきなり“昭和流キャンプ”予告「厳しい練習に耐えてもらって」山本功児氏スタイル継承
ロッテのサブロー新監督=本名大村三郎=(49)が8日、千葉市のZOZOマリンスタジアムで就任会見を行い、今季最下位に終わったチーム再建へ「秋、春は厳しいキャンプになる」と予告し、昭和スタイルのハードな練習メニューを課す考えを明かした。日本人監督が片仮名表記の登録名で指揮を執るのは史上初。球団によると複数年契約という。
最下位に終わった今季。サブロー新監督は「ボロボロというか、残念な結果に終わった」と振り返り、「その悔しさを胸に厳しい練習に耐えてもらって、精神的にも肉体的にも強いチーム、強い選手たちになってほしい」と語気を強めた。
選手に課すのはハードな練習。2軍監督として臨んだ今春キャンプのスローガンは「『昭和のキャンプをやろう』だった」と明かす。その上で「うちのチームに一番、足りないところ。秋、春は厳しいキャンプになる」と予告した。
令和の時代に昭和流。現役だった巨人時代に、地獄の伊東キャンプを経験した山本功児元監督から過酷な練習を強いられた。「キャンプがめちゃくちゃ嫌やった」と現役当時を振り返る。だが、その厳しさはシーズンにつながった。
球界OBからの金言もあった。「川藤さん(元阪神)に言われたことがある。ティー(打撃)で120%、フリーバッティングは100%で打て。ゲームは80%、もしくは60%でもいい」。実践したら「体がもたないくらい」と言う。「それを、もつように数を振る。真剣にね。量より質というか量と質」と強調した。
監督像として求めるのは、若手時代に師事した山本功児氏のスタイル。「熱い方で朝から晩まで練習に付き合ってくれた。そこはまねしていきたい」と熱血指導を継承。ただ、5年間でAクラスがなかっただけに「成績はまねしないで、いいところだけ取っていければ」と笑う。そして「ボビー(バレンタイン監督)は作戦面は見習える。良い監督のいいところを融合させたい」と話した。
会見後には秋季練習を開始し、課題の一つに挙げた走塁練習からスタートし、“サブロー流”が幕を開けた。「最終的には優勝。一つ一つ階段を上りながら上位にいけたら」。厳しい練習の先に低迷打破、そして頂点を狙う。
◆サブロー 本名・大村三郎。1976年6月1日生まれ、49歳。岡山県出身。PL学園高から1994年ドラフト1位でロッテ入り。11年シーズン中に巨人へ移籍したが、同年オフFAでロッテに復帰した。16年限りで引退。通算1782試合、1363安打、127本塁打、655打点、78盗塁、打率.265。現役時代は181センチ、90キロ。右投げ右打ち。引退後は評論家やコーチを歴任し、今季は2軍監督。





