巨人戦力外の重信が心境「やり残したことは2つあるな」「いつかもし由伸さんが監督として戻ってくることがあれば…」今後は未定
巨人は6日、今村信貴投手、戸田懐生投手、重信慎之介外野手の3選手に来季契約を結ばないことを通知したと発表した。
重信は練習が行われた東京ドームを訪れ、チーム関係者に挨拶を行った。報道陣の取材にも応じ、戦力外を受けた心境について「今年1年間、1軍で1カ月帯同しましたが、それだけだったですし、2軍でも成績を収めることができなかった。自分のことですが、客観的に見た時に(チームの)ワンピースにはまることは難しいなと感じて1年間過ごしていた。まあ、そうだろうなと思っていた。言われてびっくりしたとかはなかった」と冷静に受け止めた。
早実、早大を経て15年度ドラフト2位で入団。19年に106試合に出場し打率・266、2本塁打、16打点をマークしたが、その後はなかなか出場機会を増やせず、今季は10試合の出場にとどまった。
10年間在籍した巨人での思い出を問われると、「難しいですね。思い出、やり残したのは二つだけあるな。思い出というと、ありすぎてこれというのは挙げられない」と返答した。
やり残したことについて、「ひとつは由伸さんを胴上げできなかったということ。ルーキーの時の監督さんなんで、我慢して使ってもらったが、ルーキー、若手として戦力になれなかった」と、16年から3年間監督と選手の間柄だった高橋由伸氏に言及。恩師に成長した姿を見せることがひとつのモチベーションで、「いつかもし、由伸さんが監督として戻ってくることがあれば、ジャイアンツにいればベテランの立場だったと思うので。そこまで頑張って、ベテランとして由伸さんを胴上げしたいという気持ちがあったが叶わなかった」と語った。
2つ目にも言及。「もうひとつは二岡さんの愛に結果として応えられなかったことですね。若い時から本当に向き合ってくれた方だった」と、ファーム、そして1軍でも指導を受けた二岡ヘッドの名前を挙げた。
「一番、僕に時間を割いてくれた。どこにいても見てくれた。一番熱い気持ちで正面から向き合ってくれた方。特別の愛を感じていた。それを結果として示すことができなかった」。偉大な先輩でもある、2人の指導者の期待に応えられなかった悔しさをにじませた。
今後については未定。現役続行の可能性も考えながらも、「いろんな選択肢の可能性を考えながら、一旦フラットに考えたい。ずっとやってきた野球なので。今はすぐどうこうは決められない」と語った。





