巨人 サブマリン高橋礼が戦力外通告 評論家の視点「アンダースローの特徴が消えてしまっていた」
巨人は2日、乙坂智外野手(31)、高橋礼投手(30)、直江大輔投手(25)ら5選手と来季の契約を結ばないことを通達したと発表した。
高橋礼は右下手投げでソフトバンクからトレードで加入。24年は先発起用され、11試合に登板して2勝2敗。だが、今季は1軍登板がなかった。
元巨人2軍投手コーチのデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は今季の高橋礼について「ファームの試合を見ていても桑田(2軍監督)が、何とかしたいという思いもあったんだろうけど、よく使っていたんだよな」と振り返った。今季、イースタンでは33試合の登板で6勝6敗、防御率5・01だった。
ソフトバンク時代の19年には12勝も挙げた右腕。ただ、その後は成績が伸び悩んだ。23年オフ、巨人へトレード。阿部監督は現役時代に対戦した右腕を評価しており、24年は開幕ローテ入りも果たした。
だが、今季は1軍に上がることもできず、関本氏は「アンダスローの特徴が消えてしまっていたよな。真っすぐが来てなかったし、今年は制球も良くなかった。アンダースロー特有の浮き上がるような真っすぐを見せ、外角に落とす変化球のコンビネーションが欲しいけど、2軍でも左に捉えられていた。相手の目先を変えてひと回り、ふた回りでも使えたらいいんだけど、1イニングで大量点を取られるようなもろさがあり、少し厳しい状況だった」と語った。
また、23年には1軍でも16試合に登板した直江は2年連続の戦力外通告。昨オフは約1週間後、育成での再契約オファーを受け、異例の形で復帰となったが、今季は2軍でも登板できなかった。
今季は3軍で31登板、防御率0・88。関本氏は「直江のような右の本格派タイプはチームに結構いるんだよな。その中で持ち味、特徴をアピールできなかった」とした。
また、大城元外野手(21)、三浦克也投手(24)も戦力外となり、ともに引退の方向。直江はNPBからオファーがあれば、現役続行の意向を示した。





