巨人・坂本「本当におめでとう」 明かした200勝達成の盟友への思い 次の目標は「一緒にお立ち台」
「巨人4-2中日」(30日、東京ドーム)
巨人・坂本勇人内野手(36)が日米通算200勝を達成した田中将へ祝福の言葉を贈った。兵庫県伊丹市の少年野球チーム「昆陽里タイガース」で出会い、ライバルとして、そしてチームメートとして、その背中を見続けてきた坂本が、盟友・田中将への思いについても熱く語った。
幼なじみであり、ライバル。そして今、同じユニホームで快挙達成の瞬間に立ち会い、お祝いの花束を手渡して、抱き合った。野球の神様の粋な計らいだろう。「彼はアメリカのヤンキースでも長くやって、僕らの分からない苦労もしてきた。本当におめでとうと言いたい」。坂本は素直な思いを語った。
出会いは小学1年時の「昆陽里タイガース」への入団だった。坂本は「体はスゴく大きい方だった。でも走るのは遅かった。僕の方が速かったです(笑)」と当時の田中将の印象を語る。
チームでは坂本が投手で田中将が捕手。「二塁へのスローとか、その辺の小学生とはレベルが違う」と大投手への片りんは見せていたというが「もちろん(200勝するとか)そんなこと思ってもなかった。(バッテリーを組んだのは)僕の自慢の一つです」と懐かしそうに記憶をたどった。
小学生時代は打撃練習の飛距離を競い合った2人。その後、田中将は投手で頭角を現して甲子園を沸かせ、楽天ではプロ1年目から活躍。世代を代表する存在になった。
「将大は高校生の時からスーパースター。ずっと、常に上を行ってくれていた。そういう(負けたくない)気持ちはずっと持っていた」と偽らざる心情を明かす。そして、田中将が巨人へ移籍してチームメートとなった今季。不振から2軍でともに過ごす時間もあった。思うような球が投げられず苦しむ姿も目の当たりにした。それでも…。
「新しいことに取り組んでいる姿も見てきた。あれだけ実績のあるスーパーピッチャーでも、これだけの苦労をしてマウンドに立っているのだと。本当に尊敬する」。年月を重ね、若い頃とはまた違う刺激を、坂本はその背中から受けていた。
「マウンドに上がった瞬間の闘争心。グラウンドに立つと人が変わるなというぐらい気持ちの強い選手なので」。最もすごみを感じた瞬間は13年の日本シリーズでの対戦だ。「すごい重圧の中で、最後は抑えで出て。前の日は先発もしていた。そのマウンドに立っている姿を見て、こういう人と小学校で一緒に野球ができて良かったと思ったのが印象深い」という。
ライバルとしてしのぎを削り、21年東京五輪ではともに侍ジャパンの一員として金メダル獲得にも貢献したが「一緒にお立ち台に立ったことがないので、そういう機会があればうれしい」と次の目標を語った坂本。数々の金字塔を打ち立てた2人の集大成は、ささやかながらも尊い時間が流れる一幕となりそうだ。





