最下位から逆転2連覇の小久保監督を称賛 孫オーナー「去年とまた違う深い喜び」 王球団会長「年々たくましくなって、思っていた以上に大きな監督に」
「西武1-4ソフトバンク」(27日、ベルーナドーム)
ソフトバンクが2年連続21度目のリーグ優勝(前身の南海、ダイエー時代を含む)。日本ハムとのマッチレースを制し、2連覇を達成した。
球場で優勝の瞬間を、ベンチの脇で小久保監督の胴上げを見届けた王貞治球団会長は「今年はスタートが悪かったから、最初はどうなるかと思った。徐々に調子が上がってきて、故障してた人もみんなで。そういう点では去年より苦労したけど、戦力が横にすごく広がったんで。今後にすごく期待の持てるチームになったと思う」と一時最下位からの逆転優勝を評価した。
「去年はあまりにもすんなりだったんで。今年は大変だったがその分、苦労した分、チームの選手たちの気持ちも強くなった」とし、リーグ連覇に導いた小久保監督の手腕については「年々しっかりしてきて、たくましくなって。われわれが思っていた以上に大きな監督になりましたね」と話した。
小久保監督に続いて選手に胴上げされ、5度宙を舞った孫正義オーナーは「もう最高にうれしいですね」と感想。「特に今シーズンは4月とか、だいぶ苦しいスタートでしたから。その喜びはもう本当にひとしおですね。小久保監督の2連覇というのは、もう去年とまた違う深い喜びでありますね」と最下位からの逆転による2連覇をたたえた。
小久保監督のリーダーシップについては「本当に頼もしい限り。苦しい中から這い上がったときの経験から来るものは、より多く身につくんじゃないかと思う。主力の選手がたくさんけがをした中で、主力の選手も苦しかったと思うが終盤に戻ってきてくれた。その間に若手の選手も大変活躍していただき、その両方の意味でうれしい」と目を細めた。山あり谷ありは、孫オーナー自身もビジネスの世界で経験してきた。それだけに「私自身、会社の経営でたくさんそういう経験をしたから、その思いがすごく分かる気がする」と苦労が絶えなかった小久保監督の心中を思いやった。





