ロッテ 20歳木村がプロ初完封 七回1死まで完全試合も「友杉さんに『まだヒット0やん』みたいなこと言われて」
「ロッテ5-0西武」(24日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテが今季4度目で最長タイの3連勝とした。
先発・木村が七回1死までパーフェクトに抑える投球。七回1死から滝沢に中前打を浴びて、佐々木朗希の20歳5カ月を更新する20歳3カ月での完全試合は逃したが、その後も冷静に後続を断った。自己最多の123球を投げて3安打1四球でプロ初完封。ホームZOZOマリンで初勝利を挙げた。
「自分の1番の持ち味は真っ直ぐなんで、その真っ直ぐをどんどん投げていって、コースついていく自分の投球できました」と笑顔を見せた。最速152キロの直球で押す投球。フォークを筆頭に多彩な変化球も制球良く投げ抜いた。
大記録の期待が高まる中、周囲はその話題を出さなかった。だが「五回か六回に、ロッカーに戻った時に友杉さんに『まだヒット0やん』みたいなことを言われて、そこで自分も意識してしまったというのもあったんで、ちょっとあれです」と苦笑いした。
吉井監督は木村のこの日の投球数を「100球ぐらいでとは思ってた」と予定していた。だが、その投球内容を見て修正。「木村の体調が最優先なんですけど、八回に帰ってきた時も全然元気でしたし、125球か130ぐらいまでは大丈夫と思って、完封狙えるんなら狙わせてあげたいという風に考えていました」と明かした。
木村は試合を終えて、吉井監督とハグ。「良かったなと一言いただいて。そこでほっとして」と明かす。
今季は中継ぎでスタートし、開幕3戦目でプロ初勝利。六月から先発に転向し、最後は完封勝利。大きく飛躍したプロ2年目。「こんなピッチングができると思っていなかった。試合を重ねていくうちにどんどん成長もできたと思いますし、自分の中でほんとにプラスな1年間だったと思う。無駄にすることなく、来年にしっかりつなげていきたいと思います」と将来を見据えた。




