U18日本代表 連覇ならず 沖縄尚学・末吉3回1/3を1失点も充実感「次も世界一を目指して頑張りたい」

 「U18W杯・決勝、米国2-0日本」(14日、沖縄セルラースタジアム那覇)

 決勝が行われ、日本は米国に0-2で敗れ、大会2連覇を逃した。先発した末吉良丞投手(2年・沖縄尚学)、2番手の石垣元気投手(3年・健大高崎)が1点ずつを失い、打線が散発3安打で完封された。1次リーグから8戦全勝で決勝に進んだが、最後に今大会初黒星を喫した。大会ベストナインに相当する「オール・ワールド・チーム」に奥村凌大内野手(3年・横浜)が二塁手として選出された。

 ひときわ大きな歓声を浴びて腕を振った。地元開催で目指した世界一へは、あと一歩届かず。それでも3年生に囲まれて過ごした長い夏は、末吉の大きな財産となった。

 粘りの投球だった。初回、二回はともに四球と安打でピンチを招くも、無失点。三回は初めて三者凡退に抑えたが、四回に3連打で失点し、3回1/3を1失点で降板。「チームを勝たせる投球をしようとマウンドに立っていたんですけど、序盤は制球が定まらなかった」と振り返った。

 今夏甲子園で全国制覇を果たし、2年生で唯一、日の丸を背負った左腕。小倉全由監督(68)は選出の際に「できれば2人くらい2年生を選んで楽になるようにしたかったんだけど…」と懸念していたが、3年生の手厚い支えが杞憂(きゆう)に変えた。末吉は「普段関わることができない選手たちに面倒を見てもらって、いろんなところを吸収できたと思います」と感謝。「各選手のモチベーションの高さ、野球に対するひたむきさが印象に残りました」と充実感をにじませた。

 先輩たちの分まで、高校野球で雪辱を果たせるのは末吉だけだ。「こういう形で選ばれることがあるなら、次も世界一を目指して頑張りたい。ずっと言っている『投手は点を取られなければ負けない』という言葉を形にできるように日々の練習に取り組みたい」。“世界”を知った16歳が、今後も日本球界を背負っていく。

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