日本ハム 難攻不落モイネロから伏兵3発!山県2発&今川V弾 首位ソフトバンクに3差接近

 6回、2打席連発となる2ランを放ち、笑顔でダイヤモンドを回る山県
 執念ポーズで記念撮影に応じる(左から)伊藤、今川、山県
 6回、2打席連発となる2ランを放つ山県(撮影・中島達哉)
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 「日本ハム7-4ソフトバンク」(9日、エスコンフィールド)

 難攻不落の敵エースを沈めたのは、誰もが驚く意外なコンビだった。日本ハム・今川と山県が2人で3本塁打6打点の大爆発。この日が約4カ月ぶりの1軍昇格だった今川は「ただいまー!!」とお立ち台で叫んだ。負ければ優勝がかすむ首位との直接対決で、伏兵が大仕事だ。

 モイネロ相手に3点の先行を許す展開。重いムードを変えたのは今川だ。三回無死二塁から左翼線への適時二塁打。反撃ののろしをあげると、同点で迎えた五回には左中間への勝ち越しソロ。1軍では3年ぶりのアーチを「気持ちよかった」と笑顔で振り返った。

 山県は「人生初」という1試合2発。四回1死から左越えに同点の2号ソロを放つと、六回1死一塁では左越えへ2打席連発の2ランで、モイネロに引導を渡し「自分が一番驚いています」と目を丸くした。

 狙いがハマった。試合前まで対戦防御率0・87だったモイネロ攻略へ、八木打撃コーチは「長打を打てるスイングをしてくれ」とミーティングで指示。主軸ではない2人が見事に応えてみせた。

 「この日をずっと待ち望んでいた」という今川は、真っ黒に日焼けした姿で「今回がラストチャンスだと思っていた。優勝へのラストピースは今川だって胸を張って言えるようにやってきたつもり」と顔を上げた。連敗を3で止めて、ソフトバンクとは3ゲーム差に接近。崖っぷちからの1勝を、逆転Vへの呼び水とする。

 ◇山県 秀(やまがた・しゅう)2002年5月1日生まれ、23歳。東京都出身。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。内野手。早大学院高、早大を経て、24年度ドラフトで日本ハムから5位指名。25年4月15日のロッテ戦で1軍初出場。同月18日のオリックス戦でプロ初安打をマーク、6月4日の阪神戦で門別からプロ初本塁打を放つ。広い守備範囲を誇る守備には定評がある。

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