新体制の広陵 コールド発進も松本新監督は神妙「とにかく自分たちの野球をするだけ」 質問は試合に制限 「どなたからも応援してもらえるチームに」
「秋季高校野球・広島大会地区予選2回戦、広陵23-0油木」(30日、広陵グラウンド)
広陵が秋季広島大会の初戦で油木に大勝。五回コールドで31日の地区予選決勝に進出した。
初回に8点、二回に9点を奪うなど猛攻。主導権を握り続けて初勝利を挙げた松本健吾新監督(34)は「とにかく自分たちの野球をするだけだと思ってました。私は与えられた役割をやるだけだと思っております」と振り返った。選手の戦いぶりについては「初戦ということで緊張もあったと思うんですけど、選手たちは目の前の試合に一生懸命臨んでいたと思います」と話した。
報道陣からはなぜ監督に就任したのかと質問され「それは学校の判断ですので」と回答。「どなたからも応援してもらえるようなチームを目指しております。まずはあしたの試合に勝てるようにしたい」と話した。
一塁側、三塁側のスタンドからは両校の保護者らが声援。報道陣はテレビ局4社を含む、約20社が集まり、注目度の高さをうかがわせた。試合後の質問は試合のことだけに限定された。
広陵は全国高校野球選手権大会を暴力事案により、大会途中で出場辞退。その後、部員間の暴力行為、学校側の対応などに批判が相次いでいることを受け、中井哲之野球部監督(63)の交代を発表するなど、新体制で今大会を迎えた。
新チームの立ち上げについては「甲子園にいる時から新チームの体制で練習はしておりました」と明かした松本監督。夏の甲子園の大会途中の出場辞退からどのように野球に取り組んだかと問われると「変わらず取り組んでおります。秋の大会に向けてどうすればいいのかを日々考えて練習しております」と説明。寮内のルールを変えるなどの対応は特にしていないという。
誰からも応援してもられるチームづくりは以前から目標だったとし「より一層目指していこうと思っております」。その実現のためには「とにかく謙虚に一生懸命目の前に取り組んでいくことが大切だと感じています」と話した。





