元阪神31歳・北條史也 まだまだ元気です!都市対抗開幕V弾 大会の東京D2100号メモリアル弾
「都市対抗野球・1回戦、NTT西日本2-1三菱重工East」(28日、東京ドーム)
東京ドームで開幕して1回戦1試合が行われ、NTT西日本(大阪市)が前回大会王者の三菱重工East(横浜市)に2-1で競り勝った。元阪神で補強選手の北條史也内野手(31、三菱重工West)が九回に決勝2ランを放った。大会は32チームが出場してトーナメント形式で争い、9月8日の決勝まで12日間で開催される。
張り詰めた空気がはじけた。昨年王者に対し、八回まで0-0の膠着(こうちゃく)状態。最後まで集中力は切らさなかった。北條が最高のスタートを導く一発だ。
所属チームの“兄弟”相手に「僕が活躍してやろうと思ってました」とニヤリ。期待通りの活躍を見せたのは九回1死一塁だ。エンドランのサインが出ていた中、カウント2-1からの高めカットボールを「たたいた」。打球は一直線に左翼ポール際へ着弾。均衡を破る先制2ランを運び、これが決勝打となった。
くしくも大会の東京ドーム2100号となるメモリアル弾。ゆっくりとダイヤモンドを回ったかと思いきや「打席に入る前から両足をつってました」と苦笑い。それでも「それぐらい気持ちが入っていました」と気迫がバットにこもっていた。
NTT西日本で阪神元監督の矢野燿大氏(56)が臨時コーチを務める縁もあり、第1代表の補強選手として昨年に続く出場。「良い経験ができる。第1代表の補強選手として恥ずかしくないように」。河本泰浩監督(42)も「経験値があるし、後輩の面倒見も良くて人間的にも素晴らしい」と期待を寄せる。
古巣の阪神は2年ぶりのリーグ制覇へ向けて独走状態。「このまま確実に優勝はすると思いますけど、僕と年齢が近い選手がいっぱい出ているので、ケガだけはしないように頑張ってほしい」。電電近畿時代の1965年以来となる頂点を狙うNTT西日本で、猛虎に負けじと奮闘を続ける。





