オリックス・ドラ1麦谷 プロ初本塁打 太田サヨナラ打呼んだ お立ち台で「最高です」
「オリックス6-5ロッテ」(26日、京セラドーム大阪)
快音が響き渡り、スタンドから大歓声が巻き起こった。これこそ値千金の一発だ。1点を奪われた直後の延長十回。オリックス・麦谷が横山から、鮮やかな同点ソロを右翼席に放った。ドラフト1位ルーキーにとって、うれしいプロ初本塁打となった。
「最高です。チームの勝利に貢献したいと思っていたので、同点ホームランを打てて良かったです。両親もそうですけど、今まで育ててもらった野球の関係者の方もそうですし、支えてくれたみなさまに感謝したいと思います」
元来が新人らしからぬムードメーカーで、スタメン、代走要員…と何でもこなしてきたが、今季58試合目で待望の一発。喜びもひとしおだ。
さらに延長十二回には1死から四球を選んで出塁。そこから2死一、二塁となった中、太田が右前に放った適時打では、二塁から一気にサヨナラのホームに滑り込んだ。
この日は今季112試合目で初のブルペンデーで、投手が総勢10人も登板し、入山がプロ初勝利。岸田監督は「全員野球でみんなが戦ってくれた。(麦谷は)大きい一発でしたね」とたたえた。4位・楽天が勝利していた中で、価値ある一勝となった。
◇麦谷 祐介(むぎたに・ゆうすけ)2002年7月27日生まれ、23歳。宮城県出身。180センチ、81キロ。右投げ左打ち。外野手。大崎中央高-富士大を経て、24年度ドラフトでオリックスから1位指名。25年3月28日の楽天との開幕戦に代走で1軍初出場。4月3日のロッテで初先発し、プロ初安打を放った。俊足、強肩、広角に打てる打撃と攻走守で高い能力を秘める。





